といっても、まだ調査をする前の草刈の段階です。
草や真竹を刈る前の状況
北部船溜まりの斜面を数年ぶりに。
ここはものすごく細かく綺麗な砂で、まるで雪のように足跡がつく砂浜。癒しの能島ビーチ。
薄い砂鉄層と摩滅土器片が多数見られます。
今回は能島城内の登城路の把握を目的とした調査で、能島に9か所、鯛崎島に1か所設定する予定です。
この船溜まり周辺は、冬になると寒くなるところで有名ですので、一番早く調査を入れる予定。
赤いラインが当時の登城路と推定されています。写真の真中右に見えるのが当時の石積です。
赤い線が登城路と推定されているところですが、その続きは現在、木製の階段があるあたりなのか、もっと手前に伸びて三ノ丸(写真を撮っている地点)へ登ってくるのか。現状では不明な点が多いのです。このため、今回はこのあたりに2箇所、小さな試掘トレンチを設定する予定。
新たな知見として成果に付け加えられるかどうか期待がかかります。
明日10月12日(土曜日)から始まる企画展「ここまでわかった能島城」
能島城内に入念に設定されたトレンチ調査。多くの遺物が出土し、さまざまな遺構が検出されたことによって、従来の見解とは少し違った様子が指摘されつつあります。
私Dも始めてみた原図が企画展示室入口に展示されています。
今回もこれまでの調査成果がわかりやすく展示されておりますので、是非ご来館ください。
草刈作業中、潮流体験船が船溜まりにある海蝕テラスと比較的大きな岩礁ピットを観にやってきてました。この草刈で、海から見た能島も少しは見やすくなったかな?(D)