2014年11月30日日曜日

宮窪小学生たちのまちなか探検教室 in 「能島上陸」

宮窪小学校6年生の希望者が月に一回参加する「まちなか探検教室」。
今回は、能島城へ上陸してきました。

能島へ上陸する前に、まずは能島の現状と「簡単な散策マップ」で予習。さすがは地元の小学生。ほとんどが上陸体験済みです。


以前より、より中世のお城らしくなった能島の現状を解説。

中学生になる頃には、能島城の視界の妨げになっている雑木がほとんど伐採される予定を報告しました。桜の木についても今後、どうなっていくのかをプラス指向で概説をしましたが、少しは理解してくれたかな。

さらに高校生になっている頃には、桜の島から史跡の能島城へと変貌し、散策してもわかりやすい解説写真、散策マップ、散策行程看板、もしかしたら便宜的な展望所などが構築されているかもしれません。


子供たちは、郭 ( 平坦面 ) の説明よりも海岸部分の散策の方が楽しかったようです。その理由は海岸部分で手に取って確認できる土器などの表採遺物。そして海洋生物でしょうね。


案外、知られていなかったのは鵜島の海アヒル。鵜島の鵜島カフェ前で飼われている「鵜島ダック」が能島にやって来たことの話をすると、アヒルが海にいること自体を不思議がっていましたね。


今年度は発掘調査を行っていなく、残念ながら発掘調査体験はかないませんでしたが、来年度は行う予定ですので、体験できるかな?? 来年度はココ↑↑ 能島の大穴を調査する予定です。


最後に鯛崎島との海岸部を散策中。クラゲがそのまま岩礁にへばりついたままになってました。


もちろん見つけたのは地元小学生。子供たちの能島散策は、岩礁ピットはむろん、いろんなところに目が届き、目が輝いていましたよ。(D)

2014年11月26日水曜日

水軍バリィさん と かげちかくん

来館者は前年度比2倍と、9月以降は平日でも団体客などが大幅に増加し、博物館は大盛況です。

また小説「村上海賊の娘」 レリーフ完成後、来館者が次々と記念撮影をされています。
実はココ以外にも、写真スポットがあります。


受付横のおなじみ水軍バリィさん と 新博物館キャラクターの「かげちかくん」。村上海賊の秘密兵器「焙烙玉」も。水軍みきゃんとともに皆様をお出迎えです。


一階ロビーにはコチラ。宮窪名産の鯛、タコ、イカを始め お礼参りのクジラ 。


忘れてはならない「 鵜島ダック 」もちゃんとレイアウトされていますよ。


遊び心のユルイ展示でココロも癒してください。(D)

2014年11月22日土曜日

『 村上海賊の娘 』 レリーフ 完成記念 除幕式 開催 !

能島城跡が遠望できる博物館正面玄関付近に『 村上海賊の娘 』 レリーフが設置され、本日11月22日()の午前中、レリーフ完成記念除幕式盛大に開催されました。


今年の4月に開催された 和田竜先生講演会 http://suigun-staff.blogspot.jp/2014/04/blog-post_27.html 以来の講演会ならぬ レリーフ完成記念除幕式典。

おなじみ村上水軍博物館の村上武吉ことT司会S姫 司会のもと式典が開始されました。

が、和田先生が着席されていないことを見るや否や、博物館前にある「村上景親像」から出現したTかげちかも加勢し、和田先生を探します。

和田先生は博物館ボランティア「せんどうさん」の導きで小早船に乗っているところを 武吉・景親に発見されます。

先生は船から飛び降り、「焙烙玉」を持って村上武吉へ手渡し。除幕式を開催する準備が整いました。
 

まずは、主催者である 菅 今治市長から開式の言葉 。来賓者を代表して愛媛県知事の祝辞を頂き、出席者が紹介されました。


ここからメインである除幕です。ただの除幕にはならない様に「かげちか」は考えました。

和田先生から頂いた村上海賊の秘密兵器 「 炮烙玉 ( ほうろくだま ) 」 を 博物館の2階からレリーフ裏へ「かげちか」が勢いよく投げ入れ炸裂。

村上武吉の「 エィ・エィ 」 のあと、会場全員の「オー」の掛け声と10人の方々で無事除幕。



この後、能島水軍太鼓による演出が行われ、盛大にお披露目祝が行われました。


続いて、菅市長から和田先生へ感謝状の贈呈が行われ、和田先生と原画者である平沢下戸先生からゲストスピーチを賜りました。



最後に高橋教育長の閉式の言葉でレリーフ完成記念除幕式が終了いたしました。


式典終了後、来館者の方々がレリーフをバックに記念写真を撮られていました。


既存の 村上武吉像村上元吉像村上景親像 に新たにプラスされた 村上海賊の娘「 景(きょう) 」のレリーフが新たな写真スポットになることで、来館者の増加と村上海賊への興味関心へとつながっていただければ幸いです。(D)

2014年11月15日土曜日

企画展 『 村上海賊の海城と高虎の海城 』 開幕

今年の7月、今治市内で10年ぶりに「高虎サミット」が開催されました。

これを記念しまして今治市役所 市民会館 1F において、7月13日() から7月21日() の期間、関連企画展 「高虎の城づくり ~瀬戸内を支配した海城~」 を開催いたしました。
http://suigun-staff.blogspot.jp/2014/07/blog-post_13.html

こちらの企画展は短期間の開催であったので、ココ村上水軍博物館でも巡回企画展として開催できるよう企画いたしました。


村上海賊 ( 村上水軍 ) の時代の来島城、能島城、甘崎城。そして藤堂高虎時代 (  江戸時代  ) の甘崎城。最強の海城 「今治城」 の出土遺物を紹介し、能島城、今治城の発掘調査成果を中心にご紹介します。

同じ海城でも、城としての機能の違いなど、中世海城から近世海城への変貌をご観覧ください。

チラシはコチラです。 ⇒ http://www.islands.ne.jp/imabari/bunka/suigun/topics/064/leaflet.pdf

会期は来年2月1日 ( 日 ) まで2階企画展示室で開催します。(D)

2014年11月2日日曜日

かっての現場は広大な公園に

久しぶりに、かっての発掘調査現場があった広大な公園に行ってみました。


先週は、国際しまなみサイクリング大会のスタートポイントになりましたが、今から10数年前の開発造成前はマムシの多い山でした。

ピンポールを片手に踏査したり、試掘したり。カラダはまだ当時の地形や周辺の風景を覚えていますね。

ココは今から2000年ぐらい前の弥生時代中期後半頃に遺跡が密集していた場所です。点在していたのはすべて傾斜面。傾斜面を削ったり盛ったりして小規模な居住域や、作業場所を形成していました。

現在開催中 ( 11月3日()まで開催・あと2日 )平成26年度 企画展 「芸予諸島・海民文化の考古学」 でもこの弥生時代中期後葉頃の丘陵に広がる居住域や、その時代の土器なども紹介されています。ちょうど寒冷期にあたり、気候変動によって人々の居住域が限定されていったことがあったようですね。
なお、11月15日~12月25日まで愛媛大学の愛大ミュージアムでも引き続き開催されます。

今回訪れた「しまなみアースランドhttp://www.city.imabari.ehime.jp/kouen/seibukyuuryou/ は、現在広大な公園 と 新興住宅街へと変貌しています。



散策してみると調査後埋め戻され、10数年間そのままの場所もあり、段状遺構と凹線文のムラだった所は開発されず調整池のようになっていました。


能島城では、クヌギの群落と格闘していますが、ココでは「どんぐり」がアイテムの一つになってました。

今治では数少ない給電スポットの「しまなみアースランド」。2weekの試乗モニターに当選したので、試しに充電してみました。今治市で200Vの普通充電ができる箇所は、公共施設としてはココと大三島支所にあるようですが、受付の人に話をしてみると利用する人は1ヵ月で2・3人程度だそうです。

この手のタイプはあまり普及していないこともあるかもしれませんが、30分程度の滞在で満充電に。空の状態からフル充電 ( 200V ) で90分かかるそうですが、このような公園や博物館などの文化施設など滞在時間が比較的長い所では使い勝手がよさそうですね。

 次の愛車は遠い将来、間違いなくPHV or PHEV になりそうです。(D)