2015年12月25日金曜日

年末年始のご案内

今年度も村上水軍博物館を暖かく見守ってくださり、
誠に有難うございました^^




村上海賊の娘の本屋大賞受賞のおかげもあってか、
昨年は入館者が例年の2倍以上になるというプチバブル


昨年ほどではありませんが、
今年度もたくさんのお客様にご来館いただきました。


本当に有難うございます!




さて、村上水軍博物館の年末年始の休館日のご案内です。




今年度村上水軍博物館は




12月28日(月)~1月4日(月)


を年末年始のお休みとさせていただきます。




なお、1月5日(火)からは通常営業致します。




皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。










2016年も村上水軍博物館をよろしくお願いいたします!!

2015年12月24日木曜日

冬にぴったりな講座を開催します!


みなさん、相変わらずですね!
我が家にはカーボンヒーターが導入されました!暖かい!

先日のブログでも紹介しました通り、
現在博物館ではにピッタリな

企画展「海の城と山の城~今治の中世城郭~」


を開催しております!

そしてこの度、博物館ではこちらの企画展に連動した講座を開催することになりました。


それがこちら!

水軍講座:海の城と山の城~今治の中世城郭~

日時:平成28年2月7日(日)午後1時30分~
聴講料:無料!
定員:60名程度(申し込み不要!
会場:今治市村上水軍博物館1階講座室

  報告① 古文書からみた今治の中世城郭(約50分)
         報告者 O
  報告② 発掘調査からみた今治の中世城郭(約50分)
         報告者 K

当館学芸員が文献史学・考古学というそれぞれの専門からみた今治のお城について、説明させていただきます。

私Oは、「古文書からみた今治の中世城郭」ということで、今治のお城が出てくる古文書を、みなさんと一緒に読んでいきたいと考えております。
みなさんに楽しんでいただけますよう準備中です!

私の先輩でもありますKは、「発掘調査からみた今治の中世城郭」ということで、城跡から出てきた出土品などから今治のお城を説き明かします!私も楽しみです!

講座を聴いていただくことで、企画展をより一層楽しんでいただけるのではないかと思います!

みなさまのお越しをお待ちしております!

チラシはコチラをご覧下さい!
http://www.city.imabari.ehime.jp/bunka/suigun/topics/071/kouza.pdf


                          学芸員O



2015年12月14日月曜日

冬にピッタリな企画展が始まりました!!

みなさんですね!!私は毎日温かい鍋を食しております、、、

そんなと言えば、そう!!

山城の季節です!!

世のお城マニアたちは、草木が枯れる場に山のお城を歩きまわると言います。

ここ村上水軍博物館でも、山城歩きの季節・にピッタリな展示が始まっております!


それがこちら!


企画展「海の城と山の城~今治の中世城郭~」


戦国時代に海賊が活躍していた今治市域のお城と言うと、能島城などの「海城」が思い浮かびますが、実は「山城」、山に築かれたお城もあります。今回の企画展では、今治市域の海城・山城を、発掘調査で見つかった出土品を中心に紹介します。


今回の企画展では出土品、つまり考古学の成果が主に展示されていますが、私の専門である古文書から分かることも色々とあります。本日は、企画展で紹介しているお城について、古文書から分かることを少し紹介します。



















まずは、海の城・甘崎城

大三島の対岸に位置する、現在では古城島と呼ばれる島全体を城郭化したお城です。
戦国時代には海賊の城として使われたこのお城は、江戸時代には、藤堂氏によって改修され、その時の石垣が現在も残っていて、現在では大潮の干潮時に大三島から歩いて渡ることができるという激アツな海城です。

戦国時代に山口の戦国大名大内氏がこの海城を攻めていますが、その時に誰がどこを負傷したのかを報告する古文書が残っています。
その古文書によると、「水夫(かこ)二人が矢を受けて、一人は右足を、もう一人は腰を負傷しています。痛そうですね!「水夫」とは船を漕ぐ人のことですので、船を漕ぐ人が戦闘中に負傷しているというのが、海城での戦いらしいですよね。痛そうですが、、、





















続きまして、山の城・国分山城

今治市国分にあったこのお城、実は村上海賊が普請(工事)を行っていたお城なのです。村上海賊は、かなり張り切って普請したのでしょうか、当時の古文書には、村上海賊が国分山城の普請を始めたため、今治のあたりが騒然としている!とのことが書かれています。
なぜ村上海賊は、こんなに張り切って普請を始めたのでしょうか?目下調査中です!


この他にも、色々な海城・山城を企画展では紹介しております。

海城・山城を発掘するとどんなものが出てくるのか!?
企画展で是非ご覧下さい!!


そして、企画展を観覧して、紹介されているお城に行くと、楽しさも2倍になるのではないでしょうか!!

                                          
                                                学芸員 O



2015年12月10日木曜日

もうすぐクリスマス!来島村上氏はキリシタンだった?



もうすぐクリスマスですね!




子供の頃はイイ子にしていると毎年サンタさんがプレゼントを持ってきてくれたものですが、
年をとってからというもの、貰える機会がめっきり少なくなってしまいました。


大人になったから貰えなくなったのか
それともイイ子にしてなかったから貰えなくなったのか
恋人がサンタクロースなのか
心が薄汚れたのか


謎は深まる一方です。


とにかく、サンタさんはいる絶対!






・・・・ということで、





村上水軍博物館でも
クリスマスツリーを出しましたよ^^






じゃん。
























豪華!


クリスマスといえばキリスト教の行事のイメージが強いですが、


日本においてはもはや国民行事の一つだといっても差し支えなくなってきていますよね。










ちなみにですが、来島村上氏(来島通総)はキリシタン大名という記述が残っています。


黒田官兵衛と来島通総を結びつけたのがキリスト教だとか、、、




興味のある方は調べてみるのも面白いかもしれません^^


※宣教師フロイスの記述、『日本史』を参照




黒田官兵衛のハンコなんかは今見てもスタイリッシュでかっこいいですよ!




来島通総も軒先にクリスマスツリーを飾っていた・・・かどうかは定かではありませんが(笑)




とにかく




皆様に素敵なクリスマスが訪れますように。

2015年12月5日土曜日

潮に関するよもやま話


個人的なことですが、周りは今、おめでたいニュースだらけです。


年齢のせいもあるのかもしれませんが、結婚・出産ラッシュ。

高校卒業したのがつい2、3年前な気がしていましたがもう10年近くたっているなんて。

時間が経つのは早いものです。



さて、つい最近も出産のおめでたいニュースがありました^^



いつ生まれるんだろうとみんなでわくわくしていたんですが、
館長をはじめ、島生まれのスタッフが不思議なことを言い始めたのです。





「○○日の満潮っていつ?」



「○○時ごろなのでそれくらいですね」






不思議に思って詳しく聞いてみると

なんと、満潮の時間に子供が生まれる確率が高い!

との事。



どうもこのあたりでは常識のようです。


個人的には衝撃でした。
山で生まれ育ったせいか、潮の満ち引きが出産の時間に関係あるだなんて聞いたことが無かったんですよね・・・。

実際どうなのかgoogle先生に聞いてみました。







すると、





でるわ、でるわ。

私が知らなかっただけで結構有名な話だったみたいです。



特によく出てくるのが大潮と出産の関連性。
皆さんご存知の通り、そもそも大潮になるのは、月の引力が大きい時です。

確かに海の満ち引きが月の引力の影響を受けるのなら、人間も80%は水なのだから多少は月の引力の影響を受けたとしてもおかしくないかもしれません。



しかし化学的に分析したり、統計を取っているようなものは結局見つけられず・・・

もしかしたらただの迷信かもしれません。


でも、昔からずっと言われているのならもしかしたらなにかあるのかも!

なんて思ったり。

ちょっとスピリチュアルな話になってしまいましたが(笑)





ちなみに月の満ち欠けと潮の関係については昔の人も知っていたらしいです。
(月の周期(28日)で読んだ暦が太陰暦ですね)

特に瀬戸内の海に生きる海賊にとっては最も大事な事柄の一つ。



村上水軍には潮汐早見表なんかも伝わっているんですよ。


それがコレ。





操潮時図




当館学芸員が復刻したものです。


旧暦の日にちに合わせると、
何時に干潮で、満潮か分かるようになっています。

例えばこの画像なら、
旧暦の14日だと、未の刻(午後2時)と丑の刻(午前2時)に満潮を迎えて
辰の刻(午前8時)と戌の刻(午後8時)に干潮を迎える。

という感じ。


昔の人ってかしこい!


海と生きる人達は、こうやって昔から潮と関係深い生活を送っていたのかもしれません。

そう思うと出産と潮の満ち引きの関係に気付いても、おかしく無い気がしますね。








・・・・と、まあ、さんざん語ってはきましたが。


最近子供が生まれた人に聞いてみると、出産時刻は大潮にも満潮にも全く関係ありませんでした(笑)

やっぱりみんな一概にそうとは言えないようです。



スタッフYでした!

2015年11月30日月曜日

12月の村上水軍博物館と宮窪方言クイズ(上級者編)

最近すっかり寒くなってきましたね。
愛媛県内でも山間部では雪が降ったとか・・・!

とにかくお鍋のおいしい季節です。

ちなみに私は見事に風邪をひいてしまいました・・・。
皆様、風邪にはくれぐれも気をつけましょう!


さてさて。


今年のの村上水軍博物館のイベントは・・・


企画展

海の城と山の城
 ~今治の中世城郭~

です!

期間は12月5日~2月14日まで。


今は鋭意製作中です!


城と言えばやっぱり大阪城だとか姫路城だとか・・・大きくて雄大な建造物を想像される方が多いと思います。

が、しかし。

中世には実はそれ以外にも自然の利を活かした小さなお城もたくさんあったみたいです。

皆さんが普段何気なく通ったりするあそこも、実は昔お城があったのかも・・・!?

ちょっとマニアックな城マニアにはたまらない展示になる予定です。

近くにお立ち寄りの際には是非是非、遊びに来てくださいね!








それでは久しぶりに宮窪方言クイズです!



どういう意味でしょうか!?



今回は上級者編です。





Q1 あの人はねんしゃな


Q2 あの人ははばしい


Q3 あの人はねんごい







答えは





Q1 あの人はねんしゃな
   →あの人は丁寧で几帳面だ。


Q2 あの人ははばしい
    →あの人はずるがしこい。


Q3 あの人はねんごい
   →あの人は頑固だ。



でした!

ちなみにQ3は伯方でも使う方言かも。

これが全部分かれば、あなたも宮窪弁マスターです。

それではまた!





スタッフYでした!

2015年11月23日月曜日

山内譲先生の著書『瀬戸内の海賊 村上武吉の戦い〔増補改訂版〕』

村上水軍研究の第一人者、山内譲先生の著書が刊行されました。
当館学芸員は、山内先生にいつも温かいご指導をいただいております。


新潮社の許可を得て掲載しています。

新潮選書 山内譲 著
瀬戸内の海賊 村上武吉の戦い〔増補改訂版〕』


本作は、2005年に講談社から刊行された前作の増補改訂版。
この10年で明らかになった事実、例えば当館が主体でおこなった
能島城跡の発掘調査成果などが新たに加わっています。
当館も情報提供などで、少し協力をさせていただきました。

最新の考古学成果を、山内先生がどのように解釈されるのか・・・。
私Kはドキドキしながら、読み進めています。

とにかく内容が濃い!

前作にはなかったコラムや、本屋大賞受賞作『村上海賊の娘』の作者、
和田竜先生との対談も収録されています。

村上水軍研究を行う方に必携の著書でありながら、
一般の方が読めるように、わかりやすく書かれています。

書店にも並んでおりますが、村上水軍博物館のミュージアムショップでも販売を開始しました!
興味のある方はぜひご覧ください。

K

2015年11月12日木曜日

特別展!!まだ間に合います!!

みなさま、最近寒くなってきましたね!

毛布とポタージュが恋しい季節となりました。

気づけばもう11月の中旬です。

!!!

と、いうことは!!

特別展「村上海賊vs天下人」がもうすぐ終わってしまいます!! ※15日(日)まで!!

あのとき、あの展覧会に行っておけば、、、

私も、これまでそういった後悔を何度もしてきました。

最近でも見に行けなかったことが悔やまれる展覧会がございます。

そんな私のような後悔を繰り返さないためにも、


万障繰り合わせの上、是非特別展へ!!



まだ間に合います!!




それではここで、特別展の見どころを、私の思い出とともに紹介して参ります。



まずは、織田信長の水軍を率いていたとされる

九鬼嘉隆肖像画!!
肖像画内の九鬼嘉隆放つ半端ないオーラ圧倒されました!!




続きまして、

古文書版三島村上家集結!!
三島村上家夢の共演歓喜感涙しました!!

資料調査で因島村上家文書を手にしたときの緊張と興奮は忘れません!






最後に、三島村上氏の古文書のうち、今回の大きな見どころ


久留島家文書!!

来島村上氏は、江戸時代に名字の表記を「久留島」に改めますので、現在に伝来する古文書の「くるしま」もこの表記になります。
豊臣秀吉の朱印状に興奮し、
来島通総の戦死にしました。

そして、そんなときに出会った謎の海賊、、、、




そんな特別展も、もう少しで終わってしまいます、、、



まだお越しになっていない方々、、、



まだ! 時間は!! ある!!!


特別展は15日(日)まで!!


この週末は是非とも特別展へ!!


                               新人学芸員O

2015年11月6日金曜日

能島水軍太鼓保存会 結成30周年!!

当博物館でも、大きなイベントの際はご協力して頂いたりもする能島水軍太鼓保存会。

この能島水軍太鼓保存会がこの度結成30周年を迎えたそうです!

おめでとうございます!!!




結成30周年記念公演があるそうですよ!





注目の記念公演


水軍絵巻
~時代を刻む奏者たち~



平成27年11月22日(日)
13:30開演、13:00開場

今治市中央公民館 4階 大ホールにて行われます!

そしてなんと、入場無料!!!

全席自由席です。
それから先着500名には記念タオルが貰えるそうです。

これは行くっきゃない!

早い時間に行って、どっぷり世界につかってみるのはどうでしょうか??



今回は我が村上水軍博物館館長でもあり、

実は能島水軍太鼓保存会・会長でもある当館館長にお話を聞いてみました^^




Q1.30周年ということですが、能島水軍保存会はどうやって発足したんですか??

その当時は町おこしがブームでした。その流れで、町の活性化の起爆剤として有志の集まりで発足したのが始まりです。



Q2.館長も何年か前までは実際太鼓を叩いていたということですが・・・能島水軍太鼓の特徴はなんでしょう?

その昔、瀬戸内海に君臨した能島水軍が出陣する際、勇壮な法螺貝を吹き、水軍太鼓を打ち鳴らして勇躍舟出したという伝説があります。能島水軍太鼓はその先人たちの偉業を称え、後世に伝えるために発足しました。太鼓の曲は村上水軍の史実やイメージに基づいたものや、ここ、宮窪町を広く知って頂くために作調した曲もあります。
それから、技術的な話としては、結成当時から守り続けている独特の『横打ち』スタイルでしょうか?
水軍魂は能島水軍太鼓に脈々と受け継がれています。太鼓の音色を聞くと先祖たちが勇敢に戦った心意気と心情が感じられると思いますよ!



Q3.最近、能島水軍太鼓保存会の活躍は目覚しいものがあると聞いています。館長は初代リーダーということですが、最近の活躍を聞いてどうですか?

最近は伝統を踏襲しつつも、現代風にアレンジされた迫力のある曲も演奏しているようです。技術的にもプロ顔負けの演奏なのではないでしょうか?
公演を見ていただくと分かると思うのですが、若い世代の活躍が目立つと思います。
水軍魂を受け継いだ若い人材が積極的に活動してくれるおかげで、いい意味で、昔とはまた違う迫力満点の演奏になっています。
保存会発足当初から関わってきた私としては、こうやって若い人達が伝統を受け継いで、昇華してくれるのは嬉しい限りですね。これからの発展にも期待したいです。







以上!有難うございました^^

実は私も何度か見にいった事があるのですが、
能島水軍太鼓は迫力満点で、何度見ても飽きません!
ものすごくかっこいいです!!

結成30周年記念公演。
興味のある方は是非見に行ってみてくださいね^^





2015年10月31日土曜日

昭和のみやくぼ写真展 再び

本日と明日、宮窪公民館で開催されている宮窪公民館文化祭。



公民館2階の会議室では、
村上水軍博物館の出張展示 昭和のみやくぼ写真展 も開催中です。



のどかな田園風景、大量に撮れた瀬戸貝、みかんを運ぶ船、人力で搬出する大島石。

昭和の宮窪を代表する風景をパネル展示しています。

昨年度末をもって閉校となった旧宮窪中学校の1987年と2014年の航空写真や、木造校舎時代の写真も展示しています。

ぜひご観覧ください! 

K

2015年10月24日土曜日

おめでとう!えみちゃん!!

村上水軍博物館が誇るミュージアムパートナーには、“えみちゃん”と呼ばれ、みんなから慕われるマドンナがいらっしゃいます。

その“えみちゃん”こと、藤本恵美子さんが、内閣府が認定するエイジレス・ライフ実践者に選ばれ、このたび博物館で表章式が行われました!



エイジレス・ライフ
内閣府ではエイジレス・ライフ(年齢にとらわれず自らの責任と能力において自由で 生き生きとした生活を送る)を実践している高齢者を選定し、認定をしています。

えみちゃんは、マドンナ会というグループを結成し、そのリーダーとして、開館当初からボランティアでよろいや小袖の試着を行っていました。現在も多忙期の週末を中心に活動され、若手グループを後継者として育てるなど、年齢を感じさせないパワフルな活動をされています。

「生まれ育った宮窪に恩返しをしたい。できるうちは、なんでもするけんね。」

その功績をたたえ、今治市が推薦をしたところ、今年度は愛媛県内の個人では唯一、えみちゃんが認定されたのです。

おめでとうございます!
ますますのご活躍をお祈りします!

K


2015年10月22日木曜日

祝!来館60万人!


平成1610月にオープンした村上水軍博物館。

20151016、記念すべき60万人目のお客様が来られ、
盛大にお祝いをいたしました!

 
 


朝から何度もリハーサルしたかいあって、

本番も無事にくす球がひらきましたよー!^^

 

60万人目のお客様は、島根県安来市から来られた

太田さんご夫妻です!

急なお願いにも関わらず、快く取材を受け入れて頂きました!

 


昨年度完成したやまなみ街道を通ってしまなみ海道にいらっしゃったとのこと!

最近島根・鳥取からのお客様が増えたなあと思っていたらそういう理由があったんですね!

かく言う私も実はしまなみ・やまなみを通って出雲大社に行ったのですが、ホントに3時間程で着いてしまってびっくりした記憶があります。

 

太田さんご夫妻は今回、喜寿のお祝いの旅行で博物館に来られたとか!

お祝いの日の思い出に、
当館が少しでもお役に立てていれば幸いです!



 

 

2015年10月20日火曜日

世界記憶遺産と村上海賊 其の壱 


10月10日未明、嬉しいニュースが我々のもとにまいこんできました。

「東寺百合文書」がユネスコの世界記憶遺産に認定されることが決定したのです。(バンザイ)


今回、世界記憶遺産への認定が決まった「東寺百合文書」とは??

―京都の東寺に伝わった古文書で、その数は鎌倉・室町時代のものを中心に25,000点にも及びます。江戸時代に加賀藩(現在の石川県)の殿様が百個の桐の箱を寄付して、それらに納められたことから「百合文書」と呼ばれてます。現在は京都府立総合資料館で保管されております。

あれ??京都のお寺に伝わった古文書??

村上海賊と関係ないやん!!

そう思われた方々もおられるでしょう、、、


しかし、実はこの「東寺百合文書」、、、

村上海賊にとって記念すべき古文書なのです!


何が村上海賊にとってメモリアルなのかと申しますと、、、

古文書に村上海賊が初登場するのが、この「東寺百合文書」なのです!

少し小難しいお話になりますが、、、
 ※読むのが面倒な方は字が大きくなるところまで読み飛ばして下さい
歴史学では、後になって書かれたものよりも、同時代に書かれた手紙(古文書)や日記(古記録)のほうが、その情報が信頼できることから、重要視されます。
後の時代に書かれた系図などの情報も、同時代の手紙や日記から裏付けられなければ歴史的な事実とは見なせないのです。

村上海賊も、後に書かれた系図には、南北朝時代の人物が書かれていますが、残念ながら、同時代の資料でその存在を裏付けることはできません。


そんな村上海賊が、同時代の資料で初めて確認できるもの―

そう、村上海賊が歴史的事実となった瞬間、、、

村上海賊にとって、記念すべき古文書が、「東寺百合文書」には含まれています!!
時に、1349年!!世の中は南北朝内乱!!

こんにちは!!村上海賊!!



ということですので、

村上水軍博物館も、「東寺百合文書」の世界記憶遺産認定を心より祝福します!!

















記念パネル展示、始めました!

ところで、なぜ京都のお寺に伝わった古文書から村上海賊のことが分かるのでしょうか??

その理由は次回以降説明させていただきます!

to be continued!

                               新人学芸員O




2015年10月16日金曜日

宮窪秋祭りに行ってきました!

10月も半ば。
すっかり寒くなってきました。

世間は秋祭りの時期ですね^^
愛媛県内でもたくさんのお祭りがあります。

私は東予出身なのですが、新居浜では新居浜太鼓祭りがあったり、西条では西条祭りがあったり。
松山では喧嘩神輿が有名ですよね。
南予では牛鬼祭りがあったりします。

私個人はまだ南予の方のお祭りには行った事がないのですが、
東予の祭りも松山の祭りもすごい迫力で、一度は見る価値があるんじゃないかなあなんて思います。

いつか南予の方のお祭りも見てみたいものです。


もちろんここ、大島は宮窪町でも秋祭りがあります。

10月11日、日曜日の宮だしを見に行ってみました^^


宮出しを終えた
ご神体を入れた神輿ややぐら、獅子舞たちが船の上に乗せられています。


 
 



私は初めて見たのですが、漁師町はどこもこんな感じなんでしょうか?

船が転覆しそうなくらいに大きく揺らしたり




陸に上がってからはやぐらに乗った子供が一生懸命太鼓を叩いたり、




喧嘩神輿があったりと盛りだくさんでした!




狐がおどり(というんでしょうか?)

を披露したり、

獅子舞が舞ったり


 


個人的には見たことの無い光景です。



ちなみに、同じ大島島内でも吉海町と宮窪町ではお祭りの内容が違うとのこと。

さらに同じ宮窪町内でも、友浦や早川、余所国の地区ごとで全く違うお祭りで、

さらにさらに宮窪町宮窪の中でも浜、陸、向、中村の四地域でそれぞれ特色も違うんだそうです。

館長によると、このお祭りは江戸時代からほぼ形を変えることなく続いているそう。

確かに、まるでそこだけタイムスリップしたかのような気分になりました。
ちょっと都会じゃ見られない、伝統的でエキゾチックな光景だなと思います。

浜の文化が色濃く残る宮窪。

派手で大きなお祭りもいいけれど、小さな町の地域色の濃いお祭りも面白いものです。
いつまでも残していきたい素晴らしい文化ですね^^

2015年10月14日水曜日

特別展!!きてます!!


みなさんこんにちは、新人学芸員Oです。

前回のブログ執筆してからブログ執筆をサボっておりましたが、今回も特別展の見どころを紹介して参ります。

そんな特別展のチラシ、みなさんはもう見られましたよね!?

こちらです!(ジャジャン!!)




 !!!

ポスターの真ん中に誰かおる!!

この人誰やねん!?

そう!

九鬼嘉隆です!(う、うおーーーーーーー)



この九鬼嘉隆肖像画、、、

ポスターに使用しているということは、、、

九鬼嘉隆肖像画が!!


村上水軍博物館に!! 


きてます!!


そして、、、

その他にも、

九鬼水軍関連資料が!!

村上水軍博物館に!!


きてます!!


特に、九鬼嘉隆肖像画至近距離ご覧いただけます!
この機会に是非とも間近でご覧ください! 


さて、

九鬼嘉隆といえば、、、

織田水軍の大将として、第二次木津川口の戦いでは鉄甲船で村上海賊を破った、村上海賊の永遠のライバル、、、

そう思われた方々!

近年の研究では、こうした九鬼嘉隆や第二次木津川口の戦いへの理解も変わってきております。(な、なんと!)

九鬼嘉隆鉄甲船の本当の姿とは!?



気になったみなさん!!

是非特別展へお越しください!!

2015年10月7日水曜日

能島水軍・潮流体験に行ってきました!

博物館のすぐ正面に、能島水軍という施設があるのをご存知ですか?


なんと、ここでは海鮮バーベキューや昼食なんかが食べられる他に、潮流体験が出来るんです!!!

「迫力あるよ!」
「思ったよりすごいよ!」

なんて噂をたくさん聞く潮流体験・・・
いったいどんなものなんだろう??とずっと気になっていたのですが、

今回、やっと念願の潮流体験をすることができました!!



ライフジャケットを着込んでいざ出発です!




実は私は学生時代、台風と梅雨前線を突っ切って東シナ海の海洋調査に出かけたことがあるのですが・・・

その時に比べると瀬戸内海は穏やかだって聞くし、潮流なんてたいしたこと無いんじゃないか、って少しばかり思っていました(笑)

たしかに、波は穏やかで、船に乗っていても縦揺れは少ないです。




ところがどっこい。







写真で分かるでしょうか?
この迫力と、潮流の速さ!



カメラマン(私)の腕が悪いばかりに上手く伝えられないのがもどかしい!!!

この時船はエンジンが切られているので、もちろんエンジンの波しぶきではないですよ!
自然のものです。



能島村上水軍本拠地、能島にも寄ってくれます。

今日も発掘作業が行われてますね。

運が良ければ、学芸員Dの発掘中の姿が見られるかも??


 
 
 
海底の磯にぶつかって盛り上がってくる沸き潮(写真じゃ分かりにくい・・・・)



迫力満点の潮流



 船のすぐ横に渦潮が現れたり



能島周辺はだいたい水深20~40メートル程度だそう。



宮窪の子供達は昔、こんなところで泳ぎまわっていたと聞きます。

物凄いですよね(笑)

泳いでいたら、上から波が叩き付けてきて浮き上がれなくなることがあるそう。
怖い!



橋を下から見上げるレアな体験もしました。


 

くじら伝説がのこるお地蔵さんです。

 


写真ではすごさが伝わりにくいですが、
実際見るとすごい迫力ですよ!!

外洋に比べて縦ゆれが少ない代わりに、流れが物凄い!
まさに潮流体験です。

小さいお子様でも問題なく体験できていました^^


潮流体験と博物館見学。
二つとも体験すると、能島村上水軍の理解がより深まるかも??

潮流体験をしながら歴史ロマンに浸ってみるのはどうでしょうか?



ちなみに潮流体験中も、獲物を狙う鳥たちをたくさん見かけました。
こんな潮流のはやいところで育った魚、おいしいに違いない・・・


この鳥はグルメなのかもしれませんね(笑)


スタッフYでした!

2015年9月28日月曜日

シルバーウィークを終えて

早いもので、もうすぐ9月も終わりです。

すっかり涼しくなって、過ごしやすい気温になりましたね。


ところで皆さんシルバーウィークはどこかに行きましたか?



村上水軍博物館にもたくさんのお客様が来館されました~!

なんと多い日には一日1200人を超えるお客様が!!!

シルバーウィークはもうゴールデンウィークと変わらないくらい、皆さんお出かけされているようですね^^


これがどのくらいの人数かといいますと、普段の土日の来館者数の、3倍~5倍以上!!

どこもかしこもこんなかんじです。




貴重なお時間を割いて博物館に来ていただいた皆様、

本当に有難うございました^^

ここまでたくさんのお客様をお迎えするとなると、スタッフもあわあわしてしまい。。。
もしかするとご不便をおかけしたかも知れません。

この場をお借りしてお詫びさせてください。




ちなみにこんなお客様もいらっしゃいましたよ^^


しまなみ海道を自転車で制覇しよう!

というグループのみなさんです。小学校中・高学年の子供たちが中心でした。
レリーフの前で記念撮影!



しまなみ横断の途中で立ち寄ってくれました^^

この日はもちろん、これからもサイクリングにちょうど良い季節になりますね!


いってらっしゃーい!



さて、シルバーウィークは終わってしまいましたが、


村上水軍博物館特別展
『村上海賊VS天下人』

はまだまだ大好評開催中です。

普段は滅多に見られない貴重資料・・・
ぜひこの機会にお越しくださいませ!

2015年9月19日土曜日

シルバーウィークは村上水軍博物館で決まり!

 
 
今年の村上水軍博物館の特別展は
 
村上海賊VS天下人
-小説『村上海賊の』とその後の時代-
 
 
です!
 
 
織田信長に歴史的な勝利をあげた第一次木津川口の合戦の後、
 
統一政権の誕生を迎え、海賊衆・村上氏はどのような歴史の渦に巻き込まれていくのか。。。
 
村上海賊、九鬼水軍、第二次木津川口の合戦、織田信長、豊臣秀吉、統一政権・・・・
 
これらをキーワードに、統一政権の誕生、その後の時代の真相に迫ります!!
 
 
 
 
準備は着々と進んでいますよ!
 
 
厳重に梱包された展示品は
 
 
 
 
 
丁寧に梱包を解かれていって・・・・
 
 
 
 
みんなが心配そうに見守る中、展示ケースへ!!
 
 
 
 
秀吉の本人の手紙や、
九鬼嘉孝の肖像画
特に目を引くのは安宅船の模型でしょうか?
 
とにかく貴重な展示、
 
 
ちなみに新人学芸員Oの一押し展示は、
 
来島通総たちに宛てられた秀吉からの手紙だそうです。
 
何が一押しなのかというと、
なんとこの手紙は来島通総の死後、彼の死を知らずに宛てられた手紙なのだそう。
 
「秀吉、通総はもういないんだ!!」
 
その後の宛名の変化など、時差と哀愁を感じて涙不可避とのこと。
 
 
学芸員Kによるとだいぶマニアックなトコロだそうですが(笑)
 
学芸員Oによると、
村上海賊衆1、理解の難しい動きをする男という来島通総。
 
その理由は学芸員に直接聞いてください(笑)
 
 
とにもかくにも
 
目玉展示が目白押しです!!
 
 
 
完成間近の特別展をすこしだけフライング公開(・ω・)
 
 
 
 
 
最後の仕上げ中・・・
 
 

ちなみに
 
シルバーウィーク中は、
お子様も楽しめるクイズラリーにスタンプラリー。
 着付け体験に、折り紙教室などなど!
 
また、歴史好きにはたまらない
新人学芸員による古文書解説・ワークショップも予定しています^^
 
この機会に是非、
日本史の奥深い世界に触れてみてくださいませ!
 
 
 
特別展は本日9月19日から!!
 
 
 
 
 
皆様のご来館を心よりお待ちしております!





2015年9月18日金曜日

村上海賊の唄

村上水軍博物館は、ミュージアムパートナーの皆様をはじめ、地域の皆様、お客様、本当にたくさんの人達のご協力で成り立っています。

時にはアドバイスをいただいたり、お褒めの言葉をいただいたり。。。

応援の言葉をいただく際には、スタッフ一同恐縮しきりです。


なんと先日は



村上海賊の歌を作ってくださった方がいらっしゃいました!!



作ってくださったのは
NPO法人ミュージック&ピープル・サポートセンターの方々

曲名はずばり

海賊の歌  -村上海賊衆物語-

歌詞にも村上海賊のエピソードや瀬戸内の情景が盛り込まれています^^



村上海賊の歌をいただいたのは初めてのことで、

最初お話を聞いたときにはびっくりしてしまいました(笑)


CDも出来上がったそうで当博物館にも一枚いただいております。
スタッフみんなで聞きましたよ!



興味のある方はスタッフまで!

2015年9月16日水曜日

9月のバリィさん&第4回 宮窪方言クイズ

9月になりました。

暦の上では秋ですね^^

今年はなんとなく、涼しくなるのが早い気がするのは私だけでしょうか?

過ごしやすい気候でありがたいです(^・ω・^)


ところで秋といえば

食欲の秋読書の秋、などなどいろいろありますが、

たまにはスポーツの秋ってことで、しまなみ海道でサイクリングはいかがでしょうか?


受付のバリィさんもサイクリング仕様!






皆様ご存知の通り、ここしまなみ海道は全国的にも有名なサイクリングのメッカです。
全長はなんと70キロ

サイクリング用の自転車貸出しができたりと、初心者から楽しめるサイクリングコースですよ^^

最近ではサイクリストを見ない日はありません。

サイクリングの際は、
是非村上水軍博物館にお立ち寄りくださいませ^^

ちなみに、サイクリングスタンドやコインロッカー、スリッパの貸出もございます。






それでは久々に!


宮窪方言クイズです!


次の言葉はどういう意味でしょうか??



Q1 すがらんぽ
   例:財布の中がすがらんぽだ


Q2 はばしい
   例:あの人ははばしい


Q3 たたえ
   例:今日は12時たたえだ
















答えは



Q1 すがらんぽ   →   すっからかん。空洞


Q2 はばしい     →        ずるがしこい・すばしっこい


Q3 たたえ                →        満潮で潮どまり




でした!

わかりましたか??


スタッフYでした!