2015年6月30日火曜日

村上水軍関連の名作小説


直木賞受賞作家で、数々の名作を世に送り出したことで知られる巨匠・城山三郎先生『秀吉と武吉』

1987年に直木賞を受賞した白石一郎先生『海狼伝』

そして、2014年、本屋大賞を受賞した、和田竜先生『村上海賊の娘』



村上水軍が登場する小説で、もっとも有名なのはこの3作ではないでしょうか。

てことで、3作ぶっ続けで読んでみました。




感想は・・・



どの小説も面白かったです!!!


小学生みたいな感想(笑)

でもそれ以外に言いようがないんですもの。




私、あまり本を読みなれていないのでそんなにたいしたことは書けませんが・・・
一応レビューとやらを書いてみます(笑)


村上海賊の娘については何度かご紹介したので、今回は秀吉と武吉海狼伝について書いてみますね!


秀吉と武吉は、村上武吉の生涯と、武吉からみた秀吉を描いた小説でした。戦国という乱世の中で、徐々に追い詰められながらもそれでも芯の通った生き方を貫き、起死回生を図ろうとする武吉。それと対照的に、新しい時代の王として描かれる秀吉・・・

正直に言うと、読んでいて胸が締め付けられる思いでした;ω;
もうやめてくれよ・・・男ってやつはこのやろう!!
って感じです。
でももう一度読んでみようと思います(笑)



海狼伝は、出会いと別れを繰り返しながら海で生きる男の物語です。
対馬で海女の手伝いを仕事にしていた主人公・笛太郎に18歳の年、転機が訪れます。
なんというか、私が生まれる前に書かれた小説だったのに古さを感じませんでした。

思ったよりも読みやすくて、続編の海王伝も一気に読んでしまったのですが・・・
これはぜひ若い人にも読んで欲しい!某人気海賊漫画の小説版みたいな印象すら受けます。
冒険活劇が好きなら絶対にはまります!




村上武吉という人物は3作共通で登場するのですが、
作品によって描かれ方が違います。

どの武吉も魅力的で、個人的には

お父さんに欲しい部門1位は村上海賊の娘の武吉
結婚したい部門1位は秀吉と武吉の武吉
迫力満点部門1位は海狼伝の武吉

でしょうか?(笑)




ちなみに私みたいに全く歴史知識の無い人がこの3作を読むなら

村上海賊の娘海狼伝秀吉と武吉

の順番をお勧めしてみます。



私のレビューは当てにならないので(笑)
ぜひご自分で確かめてみてくださいね^^


Yでした!


2015年6月22日月曜日

和田竜先生と語る!もし『村上海賊の娘』続編をかくならば 開催!

7月25日(土)宮窪石文化運動公園石文化伝承館多目的ホールにおきまして、
下記のシンポジウムを開催します!



村上水軍シンポジウム 

 和田竜先生と語る!

もし『村上海賊の娘』続編を書くならば  



和田竜先生著、本屋大賞2014受賞作『村上海賊の娘』(新潮社)の映画化への期待が膨らむ中、博物館には「続編」を望む声も寄せられます。

多くの方のご要望にお応えして、村上水軍シンポジウムを企画しました。


◆日 時  7月25日(土) 13:30~16:00

◆会 場  宮窪石文化運動公園 石文化伝承館多目的ホール

◆定 員  600人程度

◆料 金  無料 ★整理券が必要です。

◆整理券  整理券は、7月3日(金)8:30から、下記にて配布いたします。
        ★村上水軍博物館(火~日曜日 配布時間8:30~17:15)
        ★今治市文化振興課、中央公民館、各地域教育課
                        (月~金曜日 配布時間8:30~17:15)
        ★今治市外の方  村上水軍博物館へお問い合わせください。
                     電話0897-74-1065 FAX0897-74-1085
                     Email  suigun@imabari-city.jp


詳しくは、当館ホームページのイベント&トピックスおよびチラシをご覧ください!
イベント&トピックス

さらに!


翌日7月26日(日)開催第23回水軍レース大会に和田竜先生が初参戦されます!
村上水軍博物館ミュージアム・パートナーのチーム「せんどうさん」が、「和田竜と村上海賊衆」と名前を変えて出場します!ぜひご見学ください!



 

さらに!


水軍レース大会のお昼休み中に、和田竜先生のサイン会・握手会を開催します!
こちらも詳しくは、当館ホームページのイベント&トピックスをご覧ください!
イベント&トピックス



ぜひご来場ください!

K

2015年6月20日土曜日

星籠の海を読みました^^




星籠の海



皆さんご存知でしょうか?


世界から注目を集める本格派ミステリーの巨匠・島田荘司さんが書かれたミステリー小説です。


舞台は広島県福山市。

松山沖の興居島に遺体が打ち上げられたことから謎解きが始まる、ここ瀬戸内海にも縁深い小説です。


なんでこの小説の話を持ち出したかというと、

そう。
なんとこの星籠の海、村上水軍も重要なキーワードとして登場するんです!!


映画化も発表されたことですし、早速読んでみました^^




感想は、端的にいうと









えっ!?

そんな・・・


なるほどココでこれが!!!!






って感じでした。


それにしても

謎解きもさることながら、登場人物の表情豊かさに感動です。

出てくる人みんな


「あー、こんな人いるいる!」


って感じで、思わずハラハラしたりイライラしたり。
そして最後はスッキリしたり。

見事に感情移入してしまいました。


もちろん主人公の御手洗潔ほどかっこいい人物だけは私のまわりにはいませんが(笑)



上下巻でずっしりと重い本なのに、私みたいに普段本なんてほぼ読まない人でも2,3日で一気に読み終わってしまった作品です。





星篭の海に限らず、
小説の中には史実に忠実なものと、小説ならではの脚色ももちろんあったりします。

村上水軍について知っておくと、小説も映画もより色鮮やかに見えるかもしれません。









華麗な御手洗潔の謎解き。

星篭の海とは・・・!?



映画公開前に村上水軍博物館へ急げ!!

Comming soon...


(予告CM風)


星籠の海HP

講談社BOOK倶楽部


スタッフYでした。

2015年6月19日金曜日

6月のバリィさん



月日が流れるのは早いもので、

気づけば6月も半ばが過ぎてしまいました。



6月といえばなんでしょうか?


梅雨?


いいえ





もちろんジューンブライドです!



結婚を司るギリシャ神話の女神、ヘラ(英語名はJuno)が6月を守護しているとかで、
欧米では6月に結婚すると幸せになれるらしいですね^^

欧米では雨が少なく気候が安定しているのが6月だからとか
3~5月は農作業で忙しいからだとか、

ジューンブライドのいわれには諸説あるらしいですが(笑)


なにせ結婚はおめでたいことです!


ちなみに村上水軍博物館受付にも幸せなカップルがいますよー!!











かわいらしくウェディングドレスを着たバリィさんです^^

バリィさんも

3・4・5月が忙しかったのか

6月の花嫁に憧れたのか、


6月いっぱいは受付で毎日結婚式を挙げています。

祝福してあげてくださいね♪




梅雨時期でも村上水軍博物館は毎日元気に営業中です!

急な雨に見舞われた際は雨宿りがてらお立ち寄りくださいませ^^



スタッフY

2015年6月17日水曜日

第一回 宮窪方言クイズ!

村上水軍博物館は瀬戸内海に浮かぶ島、大島の宮窪町というところにあります。

ちなみに能島水軍の本拠地・能島はココ宮窪町からすぐ見えるところにあるんです。


瀬戸内の穏やかな海がきらめく美しい自然と
活気の溢れる魅力的な住民達が見事に調和した素晴らしい土地です。






そんな宮窪町ですが、私の主観では
さすが漁師町だけあってあっけらかんとした気持ちのいい性格の方が多いような気がします。



ただ、一つだけ困ること。


それは方言が独特だということです。



宮窪町誌によると、宮窪の方言は大声で語尾をのばすところに特徴があるそうです。
これは沖で船と船が離れたところで話すことが多いために自然と身についたものらしいですよ!

確かに初めてこの土地に来たときには

普通の会話が怒っているように聞こえたりだとか、
よく分からない単語が聞こえたりと

気の弱い私はビクビクしていたものです。

実際はみなさん優しい方ばかりなんですけどね(笑)


宮窪を歩いてみると漁師町独特の空気を肌で感じることができます。
たまには車から降りて散歩してみるのもいいかも知れません^^

村上水軍の末裔とすれ違えるかも・・・!!




突然ですがここで宮窪方言クイズです!

つぎの言葉はどういう意味でしょうか??


問1  ジカタ


問2  ゴーゲニ寒い


問3  『こうだいないこと言われん!』



































答えは














問1 陸地部


問2 非常に寒い


問3 屁理屈言うな!





でした(^・ω・^)

分かりましたか??

それではまた!


スタッフY

2015年6月15日月曜日

会期は残り6日!企画展 挿絵にみる『村上海賊の娘』の世界

現在開催中の企画展 挿絵にみる『村上海賊の娘』の世界




4月25日の企画展オープンから、昨日までの展示室観覧者数は約15000人。
大変多くの方にご覧いただきました。心より感謝を申し上げます。


「小説の世界をよりわかりやすくイメージできますね。」

「(単行本ではカットされた)泉州侍の小競り合いのシーンが面白かった。」

「毎週毎週、こんなに繊細なイラストを描くのは大変だったでしょうね・・・。」


直接、お客さまからいただいた感想です。
小説ファン、歴史ファンだけではなく、幅広い世代の方にご覧いただいています。

残り会期は6日。6月21日(日)までの開催です。ぜひご覧ください!



K

2015年6月9日火曜日

歴史は変わるもの?



いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府


歴史の知識に疎い私でも知っている語呂合わせです。
ただこの言葉、今小学校の教科書では変わっているのを皆さんご存知でしょうか?

新しい語呂合わせは


いいはこ(1185年)創ろう鎌倉幕府


だそうです。


ハコって何だ?源頼朝は国じゃなくてハコが作りたかったの?
とニュースを見て驚いたのが記憶に新しいです。






こうやって歴史の解釈が変わったり、新説が生まれたり・・・
ということは歴史学の世界には良くあることのようです。

意外ですよね!
過去に起きた事は変えられないのだから、歴史なんて変わるはずがないと思い込んでいました。


起こったことは変わらなくとも、
歴史は解釈や、新しい発見でその形を変えてしまうもののようです。
それを皆様に正しく伝えるのも博物館の使命だ、と聞いて納得しました。


もちろん、村上水軍についても同じこと。

一つの説についていまだに論争が行われているだけでなく、
今まで信じられていた通説が、実は○○だったんじゃ・・・

なんて、日々新しい発見でいっぱいです。

考古学は実は発展を続ける学問なのかもしれません。
これぞ歴史ロマン・・・?かも


いつか私たちの過去になり歴史になったとき。
未来の学者さんたちが、何の意味も無い私の落書きを見て論争を繰り広げることがあるのかもしれません。

それを思うと、ちゃんとゴミはゴミ箱に捨てようと思います。



ちなみに、

村上水軍博物館でも能島の発掘が始まっています!

また何か、新しい大発見があるといいですね!


スタッフ・Y

2015年6月2日火曜日

村上海賊の娘を読んで


新人スタッフのYです!!

 

昨年本屋大賞を受賞した、和田竜先生著の『村上海賊の娘』ですが、皆様もう読まれましたか?

 

私は今読んでいる最中です(笑)

 

何かと話題になっているし、今治に住んでいる以上読んでおかないとなぁ・・・

なんてずぅっと思ってはいたのですが、

 

読み始めたのはつい最近です(笑)

 

 

というのも、私

恥ずかしながら読書といえば漫画ばかりで、小説を読むとしたらミステリー物とか話題作とか・・・

ちゃんとした文章を読むのなんて学生の時以来。

 

とまあ最近の若者なので、『時代小説とか、難しそうだしちょっと・・・』

という先入観があったのです。

 

村上水軍博物館にスタッフとして入る以上読まないとなぁ

 

なんて、正直言って面倒半分で読み始めたのですが・・・

 

 

これが面白い!!

 

 

私、歴史なんて中学生の知識で止まったままなのですが

するすると読めてしまいました。

キャラクターが魅力的なのもあるんですが、情景が想像しやすいんですよね^^

今、上巻が読み終わったところなのですが、

私は真鍋七五三兵衛が格好よすぎて大好きです

 

 

 

村上水軍博物館では現在、挿絵に見る村上海賊の娘という企画展示が行われています。

 

 

単行本には描かれていない美麗なイラストや、

省略されてしまったエピソードなんかも・・・!!!

ファンの皆様は必見です! 
 

是非お越しくださいませ^^