特別展「村上海賊 vs 戦国大名」がまもなく終了いたします。
ブログで見どころを紹介すると申しておりましたが、まったく更新しておりませんでした。
今回は、この特別展で関連資料を展示しております細川通董という武将を紹介します。
この細川通董という武将に、なぜ村上海賊の展示で注目しているのか?
ざっくりと説明しますと、
この細川通董という人物、能島村上氏の家臣とともに戦った人物であります。
能島村上氏とともに戦ったあとには、その武功を室町幕府最後の将軍としておなじみの足利義昭から賞された人なのです。
どういった合戦で能島村上氏の家臣と一緒に戦ったのか?
なぜその武功が足利義昭から賞されたのか?
こういったところが気になる方々は、
特別展にぜひお越し下さい!
中央に見えるのが細川通董の居城とされる鴨山城跡です。
そして、この細川通董は、細川という名字の通り、細川家を出自としているのですが、
若かりし日々を、やんごとなき事情から、伊予国(愛媛県)で過ごしたと言われております。
今回、通董さんの関連資料はここ愛媛県での展示となりましたので、戦国時代以来の里帰り?をしたということになります。
(通董が若かりし日々を過ごしたのは川之江[四国中央市]と言われていますので、厳密には里帰りには少し距離が足りていませんが、、、)
さらに、今回の特別展では、普段は岡山県浅口市にあります通董さんの肖像画と、普段は山口県下関市にあります通董さんのお家の系図が、一同に会しております!!
通董さんが活躍した浅口市にある肖像画と、
通董さんの子孫が活躍した下関市にある系図が、
ここ村上水軍博物館で遭遇したのです!!
あまり有名な人物ではありませんが、
村上海賊と同じく、
戦国の動乱を力強く生き抜いた武将であります。
能島村上氏の家臣とともに戦ってくれて、ありがとう!
通董さん!
そんな通董さんへの感謝も込めた展示となっております。
会期中最後の週末、ぜひご来館ください!
学芸員 O