2016年5月19日木曜日

企画展 海の覇者・村上武吉ヒストリー


このブログでも何度か触れているように、「村上海賊」に関するストーリーがこの度、「日本遺産」に認定されました。
この「日本遺産」認定を記念して、博物館では企画展「海の覇者・村上武吉ヒストリー」が開催されております。

能島村上氏の全盛期とされる時期の当主であった村上武吉。
誕生については諸説あるものの、 ―①
若年時に家督争いを経て、能島村上家の当主となり、
瀬戸内海の海上交通を掌握し、その影響力は畿内や九州までもおよび、 ―②
周辺の戦国大名たちの動向に合わせた動きを見せていました。 ―③
そして、豊臣秀吉の時代には、九州や日本海側など、各地を転々とし、 ―④
その後、関ヶ原の戦いの時には、毛利氏の伊予制圧軍に参加するものの、 ―⑤
戦後、毛利氏の敗軍により、所領を減らされ、周防国屋代島にてその生涯を閉じます。
武吉の記憶は、江戸時代以降も、人々の間で語り継がれました。 ―⑥

こうして簡単に書いてみただけでも波瀾万丈な村上武吉の生涯を、館蔵資料を中心に紹介お送
りしております!

それでは早速、上記の①~⑦に合わせて展示の概要を紹介いたしましょう!

まずは、村上武吉の誕生を示す貴重な古文書(「光林寺文書」)が、村上水軍博物館初出展! ―①
















実は村上武吉の生年については諸説あるのです。
果たして真相やいかに!?

続いては、村上武吉の平時や戦時の活動について知ることのできる資料たち!

九州や畿内まで影響力を与えた海上活動について示す資料や、 ―②










村上武吉の「外交」や戦いについての古文書を展示しております。 ―③
村上武吉は、いかにして戦国乱世を生き抜いていったのか?


そして、豊臣秀吉の時代にはに、各地を転々とすることとなった武吉、、 ―④
















こちらは、「日本遺産」認定についてのニュース番組でも映っていた古文書なのですが、
村上武吉の「引っ越し」について書かれたものであります。
「引っ越し」って大変ですよね!!



秀吉死後、天下分け目の戦いとして知られる関ヶ原の戦いと連動して、
日本各地で、西軍方と東軍方との戦いが同時多発的に発生しました。
瀬戸内海でも、三津浜にて、毛利氏の伊予制圧軍と加藤嘉明の留守部隊が激突しました。
三津浜合戦と呼ばれる戦いです。















この三津浜合戦が、武吉にとっては最後の戦いとなり、 ―⑤
その後、周防国屋代島で、武吉はその生涯を閉じます。 

武吉の死後、江戸時代以降も、軍記物語などで武吉については語り継がれていきました。 ―⑥



波瀾に満ちた村上武吉の生涯に触れるとき、
瀬戸内海と島々が織りなす景色が、
雄々しくもどこか哀愁を以て見えることでしょう、、、 

Takeyoshi,forever !!
"Murakami KAIZOKU",forever !!
We will be waiting for your visit to our museum !!


O





2016年5月15日日曜日

本日5月15日は、観覧料無料!プレゼントも!


本日5月15日(日)は、2016「国際博物館の日」を記念し、観覧料が無料になります!

手作りのミニ水軍旗など、ささやかなプレゼントもあります。

企画展「海の覇者 村上武吉ヒストリー」も好評開催中!


ぜひご来館ください!

K

2016年5月12日木曜日

2016「国際博物館の日」記念 5月15日は観覧料無料!!

5月15日(日)は「国際博物館の日」(5月18日)を記念して村上水軍博物館をはじめ、今治市立のほとんどのミュージアムの観覧料が無料になります!


詳しくはこちらをご覧ください↓
今治市文化振興課のホームページ


村上水軍博物館では、来館者の方に 手作りミニ水軍旗 をプレゼントいたします。


大きめの水軍旗(写真左)をおひとつ、もしくは小さめの旗と「昭和のみやくぼ絵はがき」セット(写真右)をお選びいただきたいと考えています。

※ただし、来館者が多く、在庫が少なくなった場合には、旗のみ、ハガキのみのプレゼント、また在庫が無くなりましたら、プレゼントは終了させていただくこともありますので、なるべくお早めにご来館くださいませ。


スタッフ一同、皆様のご来館を心よりお待ち申し上げます。


2016年5月1日日曜日

GW村上水軍博物館のみどころ紹介☆リニューアルされた常設展示☆

村上水軍博物館は、3月末に常設展示室の展示品や解説パネルを大幅に入れ替えました!

今回はリニューアルのポイントをいくつか紹介します。

まずは年表。内容を見直し、屏風型に仕上げました。
年表は2つ作りましたので、イベントにも出展可能!

「ほうろく玉」ってよく聞くけど、どんな武器?という声にお応えし、イメージ復元しました。
実物は残っていないので、江戸時代の史料などを参考に。

村上海賊の活動拠点を紹介する大型パネルをリニューアル!
これを見ると、村上海賊全盛期の勢力範囲や関連する海戦、
関連する地域や通行料を徴収した港などが一目でわかります。情報盛りだくさんの地図です。

現存する村上海賊の2点の通行許可証「過所旗(過所船旗)」の原寸大レプリカも揃いました。

本屋大賞受賞作、和田竜さんの著書『村上海賊の娘』の題材となった
「第一次木津川口合戦」のコーナーを作りました。

リニューアルのメインは、第3室「発掘!海賊たちの遺跡」。
この10年の発掘調査で明らかになった、村上海賊の海城「能島城跡」の実態を紹介しています。

海賊は意外と文化人だった!
能島城から出土したお香や茶の道具、海賊たちが詠んだ連歌などを紹介しています。

映像コーナー「ちょっと潮待ち」の展示スペースに、能島城研究の歩みや、
友浦地区の中世文化財を紹介する特集コーナーを設置しました。

村上家記念室は、「能島村上家の至宝」と「村上海賊の行く末」のコーナーを作りました。
豊臣秀吉の朝鮮出兵、関ケ原合戦、江戸時代の能島村上氏の活躍を、
時代を追って紹介しています。

このほかのコーナーも展示替えをしていますので、あらためて紹介します。

最新の研究状況を反映した常設展示になっておりますので、ぜひご覧ください!





☆明日5月2日(月)は臨時開館!