はじめまして。
4月から学芸員として働いているNです。
楽しく学べる博物館を作れるよう日々勉強・奮闘中です😀
さて、村上海賊ミュージアムでは4月20日(土)から7月15日(月・祝)まで
「海の掟」
「大島島四国へんろ」の
2本のミニ企画展を開催しています✨
今回はそのうちの一つ、「大島島四国へんろ」について紹介します。
島四国とは、簡単に言えば「ミニチュア版四国遍路」です。
本来、四国4県の札所88か所をめぐるところを、大島内のお寺や庵をまわることで完結するという、大変シンプルなものとなっています。
それでも地元では、お接待や納経印、今はもうありませんが善根宿といったお遍路ならではの活動が行われており、かつては大島に何千人というお遍路さんが集まり、金剛杖の鈴の音を響かせていたそうです。
(地域の方によると、昭和・平成には交通規制が行われるくらいに人が来ていたとか😲)
今回の企画展では、
・「島四国とは何か」についてのパネル
・市指定文化財の釣鐘
・開創者3人の署名が記された棟札(寺の建築記念に張り付けた木の札)
などが展示されています。
「島四国、何だか面白そう」「来年行ってみようかな?」という気持ちになること間違いなしです!
企画展スタートの当日が島四国1日目だったのですが、学芸員3人で歩いて札所を回ってきました🚶♂️🚶♀️私は初参加でした💦
お接待。お菓子がいっぱい!
右は安政柑に砂糖をまぶしたもので、地域の人の手作りだそうです。
私は1日だけの参加となりましたが、高齢化などの課題はありながらも、地域の人たちが協力して島四国を開催する姿に感銘を受けました。
開創から200年あまり続いてきた文化。
本企画展を通して「地域のつながり」や「おもてなしの心」、「歴史や文化を継承していくこと」について知っていただけたら幸いです。
N🍀