長年にわたる能島城の調査も、今年度で概ね終了を迎えようとしています。膨大な資料の整理と研究はこれからも続くのですが、現段階でわかっている能島城の実像を今回の企画展で紹介しています。
発掘調査が行われる前の能島城の評価は、「出城的役割にすぎない」「人が住むところではないだろう」、あるいは、周囲の潮流が注目され「自然の防備性を備えた守りの堅い城」ということばかりが強調されてきました。
しかし、城内に何があったのかはまったくわかっていなかったのです。
約10年におよぶ発掘調査で何がわかったのでしょうか。
展示室の様子を少しだけご紹介します。
数年ぶり2度目。鵜久森経峯氏作図能島城実測図(昭和13年)も展示しています。
有名な最古の能島城実測図ですね。
じつは平成14年に測量図を作成するまで、ずっとこの鵜久森図が使われ続けてきました。当時としては精巧で、情報量のたくさん詰まった図です。必見!
そのほかにも、能島城出土品の展示は200点以上、上空から撮影した能島城の映像や、発掘調査時の写真を多く使って、能島城の発掘調査最前線を紹介しています。
なお関連行事として、2回の水軍講座を予定しています。
11月23日(土)には、私Kが博物館で発掘調査成果報告と展示解説を、
11月30日(土)には、Dが能島城の現地見学会を開催する予定です。
くわしくは、県内の文化施設・観光施設などに配布しているチラシや、近々このホームページのイベント&トピックスにアップしますので、そちらをご覧ください。
今治市内の方は、広報今治11月1日号にも掲載予定です。お楽しみに!
最近Dは能島城の発掘で昼間はおらず、私Kはこの企画展の準備で忙しく、ブログ更新を怠っていました。少しずつ更新回数を増やしていきますので、ぜひご覧ください!(K)