今回は初日に鳥取城内発掘調査現地説明会 と 城内整備の状況を視察。
今年から新キャラクター「かげちかくん」と一緒に参加です。
鳥取らしく砂で作成された「とりのじょう」。
この日は、お城まつりと重なり、大勢の方が来場されていました。
鳥取城は、城郭の博物館と言わしめるほど中世から江戸時代末期(幕末)までの城郭の過程が観察できる名所。国庫補助を得て長期にわたり城郭の整備を進められるそうです。
最終的には大手門の復元をされるようで、発掘調査は、過去の建物配置やその状況を把握するためでもあります。 ( 今治城の鉄御門は再建 )
史跡整備ですから全体を掘るのではなく、古絵図を基にピンポイントで狙いを定め、能島城のように部分的に掘ります。
礎石 ( 建物の柱の下にある基礎となる石 ) があったり、火災にあった赤い瓦など、今治城でも見られた大量の瓦が土の中に埋まっています。
続いて、特徴的な石垣が残る石垣博覧会のような会場へと足を運びます。
まず大手門前の石垣。右手前の石垣はエッジの効いた切石。構築された年代が新しく幕末(1850年代)の構築だそうです。
一般的に江戸時代初め 制定された武家諸法度により、城の増築、改築は厳しく制限されていたと思われがちですが、鳥取藩は家康さんのDNAがながれているためか、申請しても許可はおりやすかったようです。
廃城後、地震のたびに石垣が崩落したようですが、昭和30年代以降、断続的に石垣の修復が行われているようです。石垣もしっかり間詰めされており、いい仕事をされていました。
この丸い形をした石垣 「 天球丸巻石垣 」 は国内唯一の球面石垣で平成23年に復元されています。
予習をしていなかった私は、防御上、特徴的なものと認識していましたが、石垣の孕み ( 崩れそうな状況 ) を補強する目的と経費削減のため、このような石垣にしたようで、鳥取藩のお殿様が通常通られない (見えない) 場所に限り、施工されたようです。
この後、所々大小はありますが、その痕跡がありました。
続いて石垣修復現場へ。懐かしい光景ですが、今治城の石垣修理以上に丁寧な仕事をされていました。
現場の監督に直接状況をお伺いすると、少しづつ構築し、石垣の後ろに詰める小石を一つずつ手でしっかりと間詰めをしているそうです。
こちらは石垣の孕み ( 膨らみ ) が進んでいるため修復の必要がありそうです。石垣下の水路には水が湧いて流れていました。
イノシシは能島にもやってきますが、右の大きなべアーは??
こちらの洋館にも立ち寄ってみました。
こちらは全国各地からのB級グルメコーナー
こちらは有料の着付けコーナー。一人500円なり。村上水軍博物館はもっと本格的な着付けで無料ですよ !!
最後に誉れ高き名将 吉川経家公像 とのツーショット。
昨年の状況はこちら↓
「天空の城」 レポート http://suigun-staff.blogspot.jp/2013/11/blog-post_13.html
「山城サミット2013 朝来大会」 レポート http://suigun-staff.blogspot.jp/2013/11/2013.html
2014 山城サミット大会 の様子は、また次回に紹介します。
有名な太閤ヶ平 (羽柴軍の本陣跡) や鳥取城の山頂部分は今回ルートに含まれていなく、山城の醍醐味は山頂からの展望にあるのですが、自分の脚と相談した結果、またの機会に。(D)