近年、海賊衆村上氏をはじめとする伊予戦国史の研究が活性化しており、従来の見解が大きく塗り替えられつつあります。このシンポジウムでは、開催中の特別展の内容にあわせ、来島村上氏を中心とする村上氏の動向について、地域の方々を対象に、新発見資料の紹介を含む最新の知見を分かりやすく解説し、村上水軍への関心を高め、地域文化の創造につなげる機会にしようとするものです。
プログラム(13:00~16:20予定)
記念講演 西尾和美先生(湯築城資料館名誉館長)
「来島村上氏の動向について」
・・・来島村上氏に関する近年の研究動向と、今後の新たな展開の可能性についてご講
演いただきます。
報告① 村井祐樹先生(東京大学史料編纂所)
「史料編纂の立場からみた村上氏―新発見・来島村上氏関係史料の紹介を兼ねて―」
・・・当館特別展にて写真パネル展示中の新発見史料について詳しく報告いただきます。
報告② 土居聡朋先生(愛媛県歴史文化博物館)
「久留島家文書を読む-展示品を中心に-」
・・・初一般公開中の久留島家文書の読み方についてわかりやすく解説いただくととも
に、史料の年代などについて、新たな見解をご報告いただきます。
報告③ 田中謙(今治市村上水軍博物館)
「村上氏の城を掘る-文献史料との接点をさぐる-」
・・・能島城、来島城の発掘調査成果と、これまでの文献研究の成果を照らし合わせて、
新たな研究課題をさぐります。
報告④ 大成経凡先生(地域史研究家)
「豊後森藩久留嶋氏と、その後裔久留島武彦」
・・・関ヶ原合戦後の動向から、歴代の豊後森藩主の事績、そして日本のアンデルセンと
称された久留島武彦と宮窪町との関係まで、わかりやすく報告いただきます。
パネルディスカッション コーディネーター 土居聡朋先生
会場は、村上水軍博物館1階の講座室です。
定員は120名(要申込み)ですが、まだ若干の空席がございます。
まだ間に合います!ぜひお申込みください。(申込み:村上水軍博物館0897-74-1065)
先ほど、当日お客様に配布するレジュメの編集が終わり、印刷・製本作業に入りました。
来島村上氏の最新研究成果が詰まった38頁におよぶ大作です!(K)