「博物館に行くのに、着るもんによわるがね。」
「全国からお客さんが来るのに恥ずかしい格好はできんわい。」
「おそろいにしたらええのにねぇ。」
ミュージアム・パートナー(愛称:せんどうさん)さんのこんな悩みから、ユニフォーム作りは始まりました。
「なにがええかね。」
「せっかくやから、水軍にちなんだものがええわい。」
「赤い陣羽織はどうでぇ。」「還暦みたいじゃが(笑)」「目立ってよかろう。」
「ほんなら、そうせんか。」
赤い陣羽織とは、村上武吉が着用したと伝わる陣羽織(能島村上家伝来)のこと。モチーフは当館のシンボルに決定しました。
製作担当は女性メンバー。おもに小袖やよろいの着付けで活躍をする「マドンナ会」と、折り紙サークルの「宮窪町水軍クラブ」です。
せんどうさんの一員で、最年長(91歳!)のS子さんは和裁の達人。そこでS子さん宅に集合し、指導を仰ぎながら作ることになりました。
製作開始から20日余り。ついに試作品が完成しました。
「素晴らしい!着心地も良いし、既製品にはない味がある。」と興奮気味。
完成が楽しみです。
一方、歴史好きの男性メンバーは、週末は、現在開催中の特別展の解説で大忙しです。
この陣羽織を着て、活動する姿が見られる日も近いでしょう。
博物館活動を盛り上げてくれるミュージアム・パートナーのみなさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。私たちスタッフにできることは、充実した活動を行うことができるような環境をつくっていくことだと思います。(K)