2020年4月22日水曜日

おうちで村上海賊”Murakami KAIZOKU” №.2



はじめまして。
今年度から村上海賊ミュージアムの一員になりました、学芸員Mです。
よろしくお願いします😊

さて、休館中にもおうちで村上海賊に思いを馳せていただくために、村上海賊ミュージアムの所蔵品などを紹介していく

おうちで村上海賊”Murakami KAIZOKU”」第2回目。

今回は、村上海賊ミュージアムが所蔵しているこちらの古文書をご紹介します。



※画像の二次利用はご遠慮ください🙇

ところで、「古文書(こもんじょ)」って聞いたことあると思いますが、何だかご存知ですか?
※「こぶんしょ」じゃないよ!

とりあえず「くずした文字の書かれた古い紙」みたいなイメージでしょうか。

博物館などで「古文書」が展示されていても、よく分かんないし読めないしでスルーされる人は結構いらっしゃると思います。

そんな「古文書」に今日は焦点を当てます。

「古文書」というのは、簡単にいうと、

誰かから誰かへと意思を伝えるために書かれたもの

のことです。

「日記」とか「本」とかは、誰に宛てるでもなく一方的に書かれているものですが、

「古文書」は、「誰かに意思伝えるために書いた人(差出)」と「それを受け取る人(宛先)」が出てきます。

さきほどの古文書の写真をもう一度見てみましょう。 



❶本文
❷日付
❸差出人(意思を伝えようとしている人)
❹宛名(それを受け取る人)

大体こんな感じで構成されています。
中身が読めなくても、大体この構成は何となくつかめると思います。
※この構成が把握できれば、中身が読めなくても❸と❹との関係性が分かったりするのですが、長くなるので今回はカット😅

今回のこの「古文書」は、

❷「極月廿九日」=1229日に、
❸毛利輝元から
❹「村三郎兵」=村上景親(かげちか)

へと送られたものです。

❸の部分に書かれているマークは輝元のサイン。
花押(かおう)」といいます。
※実はこの古文書にとってこの「花押」はちょっとポイントなので、また次回説明します!

さて❶本文ですが、村上景親から贈られてきた「歳暮」へのお礼が書かれています。

ここで本日の問題です!

Q. 村上景親が毛利輝元に贈ったお歳暮の品は何でしょう?

  ①鯛🐡
  ②銭💰
  ③蛸🐙
  ④牡蠣🐚


答えはまた明日😊

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