はじめまして。
今年度から村上海賊ミュージアムの一員になりました、学芸員Mです。
よろしくお願いします😊
さて、休館中にもおうちで村上海賊に思いを馳せていただくために、村上海賊ミュージアムの所蔵品などを紹介していく
「おうちで村上海賊”Murakami KAIZOKU”」第2回目。
今回は、村上海賊ミュージアムが所蔵しているこちらの古文書をご紹介します。
※画像の二次利用はご遠慮ください🙇
ところで、「古文書(こもんじょ)」って聞いたことあると思いますが、何だかご存知ですか?
※「こぶんしょ」じゃないよ!
とりあえず「くずした文字の書かれた古い紙」みたいなイメージでしょうか。
博物館などで「古文書」が展示されていても、よく分かんないし読めないしでスルーされる人は結構いらっしゃると思います。
そんな「古文書」に今日は焦点を当てます。
「古文書」というのは、簡単にいうと、
誰かから誰かへと意思を伝えるために書かれたもの
のことです。
「日記」とか「本」とかは、誰に宛てるでもなく一方的に書かれているものですが、
「古文書」は、「誰かに意思伝えるために書いた人(差出)」と「それを受け取る人(宛先)」が出てきます。
さきほどの古文書の写真をもう一度見てみましょう。
❶本文
❷日付
❸差出人(意思を伝えようとしている人)
❹宛名(それを受け取る人)
大体こんな感じで構成されています。
中身が読めなくても、大体この構成は何となくつかめると思います。
※この構成が把握できれば、中身が読めなくても❸と❹との関係性が分かったりするのですが、長くなるので今回はカット😅
今回のこの「古文書」は、
❷「極月廿九日」=12月29日に、
❸毛利輝元から
❹「村三郎兵」=村上景親(かげちか)
へと送られたものです。
❸の部分に書かれているマークは輝元のサイン。
「花押(かおう)」といいます。
※実はこの古文書にとってこの「花押」はちょっとポイントなので、また次回説明します!
さて❶本文ですが、村上景親から贈られてきた「歳暮」へのお礼が書かれています。
ここで本日の問題です!
Q.
村上景親が毛利輝元に贈ったお歳暮の品は何でしょう?
①鯛🐡
②銭💰
③蛸🐙
④牡蠣🐚
M