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いつものように調査トレンチのシートをめくり、遺構状況の写真を撮る準備をしていた時、何気なく東部海岸を見るとアヒル達が、いつものポイントでお食事中。
前回も、ちょうどこれぐらいの潮時に来ていたので、ちゃんと体の中に潮汐表がインプットされているのでしょう。
この時の潮の流れは引き潮。でも比較的穏やかでした。私たちが能島に上陸して、気づいたのが、朝9時頃。
以前のように3時間ぐらいゆっくりして、鵜島にかえるのかと思いきや。。
ちょうど私たちが調査トレンチの写真撮影をする直前。列をなして鵜島ダック艦隊が、島を離れていく様子。あわてて、望遠レンズカメラで撮影するも木の影で撮影できず、急いで東部海岸に降り立ちました。そのtimeはわずか1分ほどの出来事。
コチラは今回鵜島に帰還した時のアヒル達の航路。
やや強くなり始めた引き潮をもろともせず、直線的あっという間に対岸の鵜島岩礁近くに移動。
私たち人間が泳ぐよりも早い??
途中、地元の漁師さんたちの船にぶつかる危険性もありましたが、
なんなく通過。もう一隻の漁師さんは何かアヒル達に話しかけているような様子でしたよ。。
その後、観察を続けると縦一列で鵜島の岩礁を添うように移動。
岩場の鼻を大きく急迂回し、そのターンの姿は伊予水軍の末裔「名参謀 秋山真之」が「能島流水軍戦法」などの古文書を参考に考案したとされる「丁字戦法」のようにも見えました。
コチラは以前、帰還した時の航路の様子。
前回は満ち潮でしたので、今回とは違いますが、ちゃんと潮の流れを読み、海を安全に航行していることが上から見るとよくわかります。
この日の東部海岸は、だいぶ引いてきていました。良質なヒジキが多く岩礁表面に生えているにも関わらず、海中にずっと頭を入れっぱなしにしていることから、アオサなどの海藻を食べているのでしょうか。そのスポットは東部海岸の中でも限られています。
鵜島ダックたちは、きっと潮と天候を見計らい、ちゃんと計算して能島に渡って来ているのでしょう。
この日、博物館からの帰り道、もっとすごい珍獣と遭遇しました。その名は「イノシシ」。宮窪のど真ん中を走る国道でも、仕切られた歩道を颯爽と石文化公園方面へ歩いてましたよ。
写真を撮るにもETC割引の時間帯には間に合わないので、ドライブレコーダーに撮影されているものだろうと信じ込み、そのまま帰ってしまいました。後で確認してみると、私の驚いた声だけで、残念ながら真っ暗。。
ゴールデンレトリバーの成犬ほどの大きさで低重心。しかも光る牙付。あれはブタではなくイノシシだったのでしょう。
宮窪は、鵜島ダックや宮窪ネコなど愛嬌ある動物たちがたくさんいる自然豊かなところです。皆さんもぜひ博物館に来られる間、宮窪のまちなかを散策してみてください。(D)