ほぼ毎日のように「浮島」現象が見られます。
冬の北風によって落ち葉がいっぱい。現在能島の郭はふかふかです。
夏場は広葉樹の葉っぱでカモフラージュされていたのですが、見通しがさらによくなり、いかにも「中世の海城」らしくなってきました。
能島城は上空から見ると三角形。いろんな方向ににらみを利かせれる地形ですから、風向きがわかると西の風から北の風になったりします。
今年の調査は、小さいながらも10箇所に散らばっていることから、その日の風の状況で場所を変更したりもします。
この日は、週末に宮窪の小学生たちがやってきて「発掘調査体験」を行う関係上、その場所の下準備。そこは今年の設定トレンチで一番広く平坦な場所で南向きの温かい場所です。
つかの間のお昼休み中に思わぬアニマル達が能島にやってきました。
「鵜島」と呼ばれる能島の北東方向にある有人島。そこからちょうど潮止まりの時間に列をなして泳いできました。
鵜島に近い、東部海岸の岩礁ピットが広がっているあたりで、能島の良質な「ひじき」を美味しそうに食していました。
この後3時間ぐらいひたすら食し、私たちが休憩する時間になると、鵜島に帰りはじめました。でも上から見渡すと、荒神瀬戸(能島と鵜島の間)は満ち潮になり、結構な潮の流れ。。
羽ではばたき、足蹴りで渡るのかなと思いきや。。。
小さくて非常に見えにくいですが、来た時と同様、ちゃんと一列に編隊を組んで潮目を読み、無事帰島。
その様子を一部始終見ていた私たちは、「鵜島ダック」と名付け、みな感心していましたよ。
今季の調査中、どんなアニマル達に遭遇するか楽しみです。(D)