村上海賊ミュージアムから見た能島城跡 郭がはっきり見えるようになり、ただの「島」ではなく 「城」であることがはっきりと分かるようになりました。 |
国指定史跡能島城跡では現在保存整備工事を実施しています。残念ながら史跡を傷めていることが判明したソメイヨシノを伐採し、雨水排水工事等の工事を施工しています。
景観的にも大きな影響を与えていたソメイヨシノを伐採したことにより、各郭の形状がはっきり見て取れるようになったことも一つの原因だと思うのですが、最近「重機で能島城跡を削っているのではないか。」というご質問をいただくことがありました。
安心してください。能島城跡を削ったのは村上海賊です。その昔コツコツと手開墾で平坦面を造り、郭として利用したのです。
現在我々は、この村上海賊の作った城を守るための工事をしています。我々が掘削するのは村上海賊が能島城跡から居なくなった後、上の段から下の段へ崩れ落ちた土です。この土を元の上の段に持ち上げて、表面を「保護するための」盛土をしています。
今までは降らなかったような大雨が近年は降るようになり、能島城跡が傷ついています。今実施している雨水排水工事等は待ったなしの状況です。能島城跡を将来に守り伝えていくためにご理解をお願いいたします。
★保存整備事業の詳細はこちら(今治市教育委員会生涯学習課HP)
※「国指定史跡」とは、日本の歴史を正しく理解する上で欠かすことができない学術的価値をもつ重要な遺跡で、文化財保護法に基づいて指定されたものを指します。昭和28(1953)年3月31日に史跡指定された能島城跡では、現代に生かしながら良好な状態で将来へと受け継ぐため、法に基づいて保存と利活用の取り組みが行われています。
本丸跡 盛土で表面を保護しており、この中に排水管が入っています。 |
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