2017年9月18日月曜日

特別展『村上海賊の城』~注目!「来嶋落城」と書かれた古文書!~

ついに先週9日より、
特別展『村上海賊の城』が始まっております。






















今回の展示で扱う村上海賊の城とは、
芸予諸島に特徴的に見られるいわゆるひとつの「海城」のことですが、
山城とかは何となく分かるけど、
「海城」って何やねん?
ということで、
よく「海城」とも呼ばれる村上海賊の城に関する
考古資料文献資料を、
館外からの借用資料も含めて展示し、
現段階までの調査研究の成果を紹介する、
という展示になっております。













この展示をご覧いただければ、
「村上海賊の城」について何が分かっていて、
何が分かっていないのか、
知っていただけるはずです!
「海城」研究最前線
とも言える展示になっています。

今回の展示資料のうち、
文献担当であります私が、
激推ししたいのがこちら!












「石谷家文書」
「来嶋落城」
と記された古文書です!!
(諸般の事情で資料の写真は出せず、遠くからの眺めの写真しか載せることができません!現物をご覧になりたい方は企画展にお越し下さい!!)

まずは、この「石谷家文書」という文書群ですが、
本能寺の変の真相に迫る新史料ということで、
3年前(2014年)にその発見がニュースとなった話題の資料です!

そして、そのなかには
「来島落城」と書かれている古文書が!
来島城「城」として古文書のなかに出てくる事自体がとても珍しいので、
海城を調べるうえでも、貴重な新発見であります!












 

↑来島海峡から見た来島城跡


この古文書が今回、
ここ今治市村上水軍博物館にて
展示・公開されております!

展示している古文書については、
所蔵されている林原美術館以外では、
初公開です!
是非ともこの機会にご覧下さい!

なぜ来島城は落城したのか?
この時、他の地域では何が起きていたのか?
次のブログに続きます!

           学芸員O