お雛さんは早く片づけないと・・・。
と、よく言われるのですが、もともと旧暦の3月3日にひな祭りが行われていたということ、またその名残で、宮窪町では現在でもひと月遅れの4月3日がひな祭りであることを理由に、4月初旬まで開催しています。
村上家に伝来するのは、江戸時代末期の雛屏風、三人官女、侍人形、そしてミニチュア調度品など。残念ながら内裏雛はありませんでしたが、武家屋敷であった村上家の華やかな暮らしぶりの一端を垣間見ることができます。
それだけだとさみしいということから、宮窪町に伝わる古いひな人形を毎年展示しているのですが、年々資料が増加し、今年は明治23年、大正3年のひな人形、昭和初期の段飾り、昭和20年代の御殿飾りを展示しています。町内の情報を収集し、これらを集めてきてくださったのが、ミュージアムパートナーのみなさんです。
昨年からこの企画展は、ミュージアムパートナーとして活躍をする宮窪町の和紙人形グループ『宮窪町水軍クラブ』さんとのコラボ企画として開催しています。村上家のひな人形は学芸員が展示し、それ以外はミュージアムパートナーさんが展示するという役割分担。今年も「ああやったんかいねぇ、こうやったんかいねぇ」と、楽しく展示されていました。
中央には、水軍クラブさんたちの作品を展示しています。
今年は素晴らしい展示台が完成し、いつもより多くの作品が展示されています。
展示台は、小早船風に仕上げたもの。
実はこの船、昨年9月に今治市で開催された茶道裏千家淡交会第44回四国地区大会(今治地域地場産業振興センター 1階 展示ホール) の青年部・学校茶道席で作成・使用されたものです(下写真)。
捨てるのはもったいない、水軍博物館で利用できないか、と世話をされた方々からありがたい申し出があり、無償で譲っていただきました。
それを屈強な宮窪支所男性職員が2階の展示室に運び込み、我々の上司W課長が日曜大工で展示台として仕上げたものです。
具体的にはまだ決まっていませんが、3月4日以降には、宮窪保育所の子供たちの作品も展示予定です。
いつもと違った雰囲気のひな人形展。ぜひご覧ください!
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