☆【今治市の市指定重要文化財を調査・修復中であるため、下記画像はすべて不許転載】☆
善福寺は島四国の19番札所。
本当は25年に一回限りのチラミが許される薬師如来さまで、やさしく穏やかなお顔立ち。
http://murakamitakeyoshi.blog122.fc2.com/blog-entry-1723.html
詳しいことはまた後ほど。。
寄木造り(木彫仏の造仏技法の一。頭部・胴体部の基本部を二材以上の木を寄せ合わせて造る もの)で、形態的な特徴から、鎌倉時代の仏像として伝えられています。
木材はヒノキ。釘で打ちとめられているため、中はどうなっているのか見えません。
この日は内部を解体するということで、地元友浦の方と現地確認にやってきました。
残念ながら内部は空洞で、体内物はなく、内側に墨書などの痕跡は特に見られませんでした。
細部を目視で観察しましたが、職業病でしょうか。時間はないのですが、内部実測してみたい気持ちになるほど複雑に掘り込まれています。
細部は痛みがひどいため、加工・修復され、すべて当時のように金ピカではなく、シックなたたずまいで仕上げられるはずです。
お顔の内部からは唯一の文字資料が検出されました。
今から約310数年前の17世紀末に解体修復されているようです。
「春日御作?」 私には読めませんが、友浦村の関係者の名前も記載されているようです。
残念ながら創作当時の状況や年代がわかる資料にはめぐり合えませんでしたが、前回の修復が、少なくとも17世紀末にさかのぼれるということが今回の収穫でした。
来年の3月には、きっとシックな地蔵菩薩さまが宮窪の友浦 善福寺に帰って来られます。(D)
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