2013年3月27日水曜日

新名所誕生?

高取山のヤマザクラが咲き始め、日ましにピンク色の密度を増しています。
じつは知る人ぞ知る、宮窪は自生のヤマザクラの名所なんだそうです。



ヤマザクラと入れ替わりでソメイヨシノが咲くという印象がありますが、近年はそうとも言えない状況で、昨年はほぼ同時期に咲いていましたね。

地元の方は気づいているみたいですが、町外から来られる方は、このみごとなヤマザクラの存在をほとんどご存じありません。
綺麗に見えるスポットはいろいろあります。カレイ山展望公園はもちろんですが、能島対岸の海岸沿いの水場あたりが私はおすすめです(上写真)。それから潮流体験船からも絶景です。

一方、能島城のソメイヨシノは昭和初期から植栽され始め、全盛期に比べればはるかにその数は減っているものの、桜の名所と呼ばれています。いまやインターネットやテレビニュースで開花情報を知ることもできるほど。しかし、このブログでも何度もお伝えしているように、ソメイヨシノの根が史跡を壊すことが明らかになった以上、古木・枯木は徐々に撤去を進め、少なくとも新たな植栽が認められることは無いと思います。これは能島城だけの問題ではありません。桜の名所となっている多くの城跡が抱えている全国的な問題なのです。

しかし、桜の名所・能島でなくなることに、寂しさを感じることはないと私は思います。その対岸には、もっともっと雄大に自生のヤマザクラが広がっている、このことを知っていたければと思います。(K)