日本史を勉強している大学生たちを連れて、まずはカレイ山展望公園で能島城を遠望。
ラッキーなことに今日は大潮で、流速が最強の時間をねらいましたので、9ノット(時速約16㎞)の満ち潮が取り巻く能島城をお見せすることができました。学生さんたちは驚きの声をあげていました。
そして、この約6時間後の、今度は引き潮の最強時間をねらって、能島上陸時間を設定しました。
それまでは村上水軍博物館の展示や、収蔵している古文書を見学。
今日は一日宮窪に滞在し、村上水軍の世界にどっぷり浸るというプランでした。
午後1時すぎ、いよいよ能島城へ上陸です。
船上から能島城を眺めつつ、潮止まりから引き潮へ変わった直後の緩やかな潮流を体験。 |
上陸。城内の説明。右手前から三之丸、二之丸、本丸と平坦面(郭)が連続する。 |
船だまり。樹木を整理し、定期的な草刈を行った結果、全貌がわかりやすくなった。 |
散策マップを見ながら、現地でみどころを紹介。 |
能島に上陸し、城内の散策。発掘調査の成果をもとに作った散策マップを見ながら、能島城の見どころを約1時間半、みっちり説明しました。学生のみなさんは、熱心に私のガイドに耳を傾けつつ、本当によく歩きました。
最後の見学スポット、東南出丸に到着した頃には、潮の流れが激しくなっていました。
そして引き潮の最強時間は、午後3時から4時頃でしたので、その時間に合わせて潮流体験。
学生さんたちにとっては、とても良い経験になったのではないでしょうか。
ただ、能島城は常に激しい潮流で守られていた、と思われている方も少なくはありませんので、いつもこんなに激しく潮が流れているわけではないことも、しっかりと伝えました。
学生さんたちに村上水軍の歴史に興味をもっていただき、
一人でも多くの村上水軍研究者が誕生するとうれしいですね。
K