2013年7月22日月曜日

山Pキャン後の博物館巡り。

先週の石鎚山登山の帰り道、近くの瓶ヶ森より西条市側は土砂崩れ通行止め


景色のいいところがあり、林道でPキャンをしようと夕方まで林道脇で一休み。

ちょうど良い野外テーブルがあったので、夕食を考えたのですが、あまりの寒さに車内へ変更。。
結局、夕方遅くになっても雲は取れないため、夏の天の川を見ることができませんでした。気温も下がり始めたので、閉門時間である午後8時までに麓の石鎚スカイライン駐車場まで一気に下山。その晩はそこでPキャン


石鎚スカイラインの駐車場から面河山岳博物館までは目と鼻の先です。

この日は、自宅までの帰り道沿いにある同山岳博物館と美川の上黒岩遺跡考古館、そして松山の考古館へ寄り道。。

その目的は自由研究の具材探し各博物・資料館の展示状況の観察です。
4月から博物館に移動となり、今まで普通の客としての観点から、展示をする側から見た観点を新たに発見することでした。

でまず面河山岳博物館

が一番楽しみにしていた昆虫などの標本を多く展示しており、大人も子供も楽しめ学習できます。私は石の観察に熱中しました。
石鎚山系の石材の展示など、図鑑だけではわからない本物を自分の目で確認することができます。これは博物館の一番の醍醐味です。

で、の自由研究は、昆虫にするか、歴史系にするか。。本人に聞いてみないとわかりませんが、昆虫に興味しんしんでした。登山途中で見かけた昆虫がたくさん標本展示されていたので、私は質問攻めに。。

ロビーには「となりのトトロ」に出てくる「ニホンヒキガエル」や変わった色(水色のアマガエル)などが飼育されており、博物館ならでは。。

同山岳博物館の「ぬけがら展」は7/20からで、この日はまだ開催されておらず残念がっていましたが、準備中であったため少しだけ遠くからチラミさせていただきました。実際に展示予定の昆虫標本を整理されていて、は僕もやってみたい。と。。
http://omohaku.de-blog.jp/blog/2013/06/post_8761.html


館内を十分堪能し、館外へ出るとカブトムシやクワガタムシを飼育するのにちょうどよさそうなケースが準備されていました。企画展示やイベントで使用されるのでしょう。


久万高原町、特に旧面河村の国道沿いにはいたるところに、このような「かわいい木工製品」が通行者を癒してくれます。

次は、国道33号線沿いの美川にある「国指定史跡 上黒岩岩陰遺跡」の考古館。
こちらは数回訪れたことがありましたが、コンパクトな館なので、久しぶりの来館。
http://www.kumakogen.jp/modules/kjsection/item.php?itemid=118

ここは館長さん?がマンツウマンで、丁寧に解説されており、よく理解できました。ここでも虫眼鏡は活躍していました。

で、帰り際の「弓矢体験」。


自作されたそうで、は原理が分からず、最後まで遠くに飛ばすことができませんでした。。

一応ポーズと使い方は理解できたようです。。
この弓矢、棒に張りと弾力性があり、結構遠くまで飛んじゃいます。

結構面白い体験企画で、こういった客とのふれあいができるのはコンパクトな館ならではですね。入館からの説明と体験もマンツウマン。途中お客さんが来られたので、その間、練習。。

木の種類を訪ねると、もう一本あるということで譲っていただきました。

自宅に持ち帰って、一週間後の昨日、制作中。


小刀で丁寧に小枝を枝打ち。その後仕上げ。しかし、木材自体が乾き過ぎていたのか、慣らし中に残念ながら「ボキッ。」と折れちゃいました。

少し水に浸しておけばよかったと後で後悔。この木はあるところが限られているため入手が困難。

主要な産地である(砥部、松野)などに行かないといけません。自宅近くにもあるのはあるのですが。。

また後日、機会があれば、再チャレンジします。

矢竹は能島に大量にありますから。村上水軍博物館内はともかく能島城跡の南部平坦地あたりで、弓矢体験をすると面白いかもしれません。


楽しさを後に、次は一路、松山市考古館へ。
標高が下がるに従い、松山平野では猛暑天界の寒さとは別世界です。


松山の考古館ではいつもの「ほったぞなシリーズ」。展示方法も少し改良されているようです。ここは来館のたびに土器パズルが増殖中


中子なしの特許パズル」なので、大人でも結構はまるんです。


この土器パズル。当館にもございますので、ぜひチャレンジしてみてください。
ポイントは外面の調整や文様観察。


また今治の藤山歴史資料館(妙見山古墳ミュージアム)にも伊予型特殊器台の中子なしタイプが新たに登場しています。このタイプや松山市のタイプは土器の模様や内面、外面の調整を確認しながら、底部(土器の下部)から組み立てていくのがコツです。


最後は古墳時代のペットボトル??提瓶(サゲべ)に何cc入るか。。


鎧の着付け体験。ちょっと大きめですが、当館と違い古墳時代の鎧と太刀です。このほか弥生時代の衣服も自分で着付けできます


入口近くには古代の蓮の花が咲きかけていました。。

以上、この日は合計3館のみの視察でしたが、各館、施設規模にかかわらず、それぞれ個性、展示方法があり、いい勉強になりました。

まず一番なのが受付対応の印象。これは切実に感じました。
展示方法はどの館も、以前来館したときよりも、具体的な説明に絵やイラストで展示対象物をよりわかりやすくしています。

時間とタイミングが合えば、皆さんもぜひ近くの博物館、資料館、美術館などの各施設をめぐって見てください。「小さな発見」があるかもしれません。


この日の帰り道。前日に登頂した石鎚山は終日、きれいに晴れ渡っていました。。。(D)