2015年2月28日土曜日

第9回四国・今治観光写真展(移動展)開催中!当館が最終会場

こちらも毎年好例となりました今治地方観光協会主催の写真展。
第9回入選作品の移動展は、当館が最終会場です。
http://www.oideya.gr.jp/p-contest/contest/exhibit.htm


3月15日まで、当館の3階展望室にて開催しています。
しまなみ海道の航空写真で位置を確認しながら、作品を鑑賞していただければと思います。

本日より、『村上家伝来のひな人形』展が開幕(企画展示室)。『村上海賊の娘』装画・パネル展示も行っております(ガイダンスホール)。いずれも観覧無料です。ぜひご来館ください!

K

2015年2月27日金曜日

『村上家伝来のひな人形』展 明日開幕!

毎年恒例となりました『村上家伝来のひな人形』展。明日開幕です!
今年は、当館のデザイナーМの手によってチラシが一新されました。


村上家に伝来するのは、江戸時代の雛人形と雛飾り。残念ながら男雛、女雛は残っていませんが、三人官女や精巧な雛道具、そして華やかな雛屏風などから、当時の村上家の暮らしぶりを垣間見ることができます。

今年もミュージアム・パートナー「せんどうさん」のみなさんと一緒に展示作業を行いました。
村上家伝来のひな人形は、村上家からお預かりしている大変貴重な資料ので学芸員の私Kが取扱います。せんどうさんには、宮窪町に残る明治時代から昭和時代にかけてのひな人形を展示していただきました。

ほーよほーよ、それはそこじゃわい。
中央にはせんどうさんの作品を展示

部屋の中央には、せんどうさんが制作した現代びなを展示します。
地元の保育所や幼稚園の子どもたちの作品も展示する予定です(日程はまだ未定)。

会期は2月28日(土)~4月5日(日)(月曜日休館)
企画展示室は観覧無料です。ぜひご覧ください!

2015年2月24日火曜日

元 海城 「臼杵城」

熊本からの帰り道。四国へ渡るため 船のシオマチの間に少し寄り道をしました。


切り立った崖の上に城郭は形成されており、能島城の海岸部分にある切り立った崖のように堅固さが伝わってきます。


この岸壁はコンクリートで覆われているのか岩盤の感じが出ています。能島城の周囲岩盤は雨水や波浪による浸食が進んでいることから、保護管理の上でも参考になりますね。

但し、能島城の場合は色彩を現状の岩盤に近い色合いにしないといけませんが。。。


大手門にある解説板によると、臼杵城は元々 「 丹生島 (にゅうじま) 」 と呼ばれ、切り立った崖の周りは海に囲まれ、能島城のような海城だったようです。

臼杵城が中世城郭として利用され始めた年代は明確ではないようで、大友宗麟によって永禄5・6年(1562・1563年)に築城されたとする説が有力だったそうですが、近年は弘治年間(1555~1558年)以前に利用開始の説が有力視されています。


大手門前のお堀では、能島城のように「アヒル」はいませんでしたが、「カモ」が親子仲良く列をなして泳いでいました。


大手門近くのトイレには臼杵城の概要地図と現況写真が載った看板が設置されており、初めての人でも、どう攻め込んでいこうかと考えれる設定になっているのは、パンフレットなどを持ち歩かない? 現地散策派の人にとってはありがたいものですね。




切り立った堅そうな岩盤を切りぬき通路をクランク状にし、攻めにくく守りやすい構造としています。


解説看板によると、城への登城口は合計3箇所あり、陸上に接続される2箇所、海岸に開かれた場所に1箇所あります。


特に陸上側では、登城口2箇所をつなぐ通路状の 帯郭 ( おびぐるわ ) が構築されております。


反対側は切り立っており、登城口以外には帯郭が形成されていません。

大友宗麟がポルトガルの宣教師から輸入したと伝わる有名な大砲 「国崩」レプリカ
 

どのあたりまで飛んで行ったかな?
 
 
城内には二の丸と本丸があり、その間に空堀と土橋があります。
 
江戸時代は海側の狭い郭が本丸だったようですが、大友宗麟時代には逆に海側の狭い郭が二の丸だった可能性があると記されていました。
 
その理由は、島の真ん中が能島城のように、今の二の丸の方が標高が高いからだそうです。
 
 
コチラは海側からの登城口。当時は船が繋留されていたのでしょうか。
 
 
本丸では、たくさんのが開花の準備です。(D)

2015年2月19日木曜日

火の国へ

先日、数年ぶりに肥後 熊本へ行ってまいりました。


しまなみ海道ではなく、やまなみハイウェイ<!!一般道!!>を通過。外気温は昼間の2時頃でも マイナス3度。南国九州でも山岳地帯は気温が低く積雪が見られました。

このあたりは、とにかく広い草原がココロも豊かにさせてくれ、春先から夏にかけてのシーズンには登山客やキャンパーなどでごった返します。


気になるのが東日本大震災以降の日本にある火山活動の活発化です。この日も噴煙が大分・宮崎方面へ流れていました。



近くまで行ってみると、噴煙がモクモクと。。活火山の阿蘇山は活きています。


コチラは阿蘇山から見た阿蘇外輪と九重連山。阿蘇山とは違い噴煙は上がっていません。おとなしくきれいな山々でいてほしいものですね。


道の駅では「くまもん」がお出迎え。お土産品も くまもんグッズでいっぱいです。


最近は解説看板によく目が留まるようになり、ついついよく見てしまいますね。平成26年9月に阿蘇山一帯は阿蘇ジオパークとして認定されたようです。

ジオパークとは、山 や川をよく見て、その成り立ち としくみに気付き、生態系や人間生活との関わりを考える 場所 だそうです。(D)

2015年2月14日土曜日

能島城 見ごろの季節

寒い日が続いていますが、だんだん日が長くなり、日差しも強くなってきた感じがします。


能島城の主な広葉樹の葉は落ち、余計なものが見えにくくなるため、能島の郭 ( 平坦面 ) がはっきり見え、周辺の島々とは明らかに違う様相を醸し出しています。


この日は天気も良好で金曜日だったこともあってか、サイクリストの方々が能島城を記念撮影。ただ、知らない人もいるのか、すんなり通り過ぎる人もいました。

以前紹介した甘崎城のようにサイクリストや一般の方が通られる国道沿いに一目でわかる看板と復元図付の簡単な解説板があったらいいですね。

 
望遠カメラで能島を覗いてみると、潮流体験船から能島上陸ツアー http://www.ehimesunsun.net/cn39/noshimayoyaku.html の観光客が上陸していました。

集客人数にもよりますが、30~40分程度 博物館ボランティアの「せんどうさん」が城内の散策と発掘調査時のエピソード、城内の様子や海賊たちの仕事ぶりを熱弁してくれます。


上の写真のちょうど真ん中、この日は青いスタッフジャンバーを着た地元住民の S さんがガイド。文字通りお客様を「せんどう」していましたよ。

 
能島は今博物館側の東海岸の雑木伐採が進んでおり、博物館側から見た能島の情景が以前より増して良好になってきています。


短い数年間、能島を見ていますが、今の時期が一番能島らしく ( 史跡としての ) 見える時期なのかもしれません。

特にサイクリストの方は近くの国道を通過の際に是非、足をとめていただいて能島を遠望してみてください。(D)

2015年2月10日火曜日

対岸からみた甘崎城

先日、企画展でお借りした甘崎城の出土遺物を返却に上浦まで足を運びました。


ココ 村上三島記念館 ( 今治市上浦歴史民俗資料館 ) http://museum.city.imabari.ehime.jp/santou/about/ から見る甘崎城は大きなクジラの家族が浮上して回遊しているようにも見えます。

能島城は最近の環境整備事業によって雑木が伐採されていることから、中世段階の郭 ( 平坦部 ) 稜線がはっきりと見え、戦艦のようにも見えます。

能島の対岸 水場 から見た能島

実は能島城にも来島城にも甘崎城にも海城には必ずと言っていいほど対岸には「 水場 ( みずば ) 」 という地名が存在します

国道沿いの看板横には駐車場がありました。

甘崎城の対岸にあるバス停は 「 水場 」 です。

甘崎城は能島城や来島城と違って、年数回対岸から歩いて渡れるため、足洗い場が造られていました。

対岸の前には大きな防波堤があり海側の潮位と陸側の水位が違っているため、元々は遠浅の海岸だったのでしょうか。

当館でおなじみ香川元太郎さんが描かれた復元図付の解説看板も設置されています。

対岸から見た甘崎城です。

海側に残存している石垣の角石が顔を出していました。


サイクリングやクルマで大三島をお越しの際は、是非見落とさずに「海城」を見学してください。

数ある島の中で、なぜこの小さな島を海城に選んだのか。

現地に立って地図にらめっこするとその理由がわかるかもしれません。(D)

2015年2月6日金曜日

SWITCHインタビュー 達人達(たち)アンコール「杏×和田竜」(NHKEテレ) 放送決定!

昨年10月に放送されました、『SWITCHインタビュー 達人達(たち)「杏×和田竜」』の再放送が決定しました。お二人の対談は村上水軍博物館で行われ、能島城跡にも上陸されました。
ぜひご覧ください!

★放送日時 2月21日(土)よる10:00~11:00

詳しくは番組ホームページをご覧ください。
http://www4.nhk.or.jp/switch-int/x/2015-02-21/31/66061/


K

2015年2月4日水曜日

「鬼バリィさん」 登場 !!

昨日2月3日は節分。本日2月4日は立春。


早速、「鬼バリィさん」が登場。
今年は昨年 http://suigun-staff.blogspot.jp/2014/02/version.html は登場していなかった「かげちかくん」も登場。


今年もいろいろ出来事が重なり、節分を忘れかけていましたが、早めに帰宅し家内伝統行事の豆まきを実施。鬼は外へ出ていったかな??


最近は年の数ほど食べきれなくなった豆。

 
1Fロビーでは レリーフ完成記念『村上海賊の娘』装画・パネル展示 http://suigun-staff.blogspot.jp/2015/01/blog-post.html

の他に 玉川木工倶楽部さん制作の「奈良原山経塚宝塔」木製レプリカが巡回展示されていますよ。



今年も例年以上に来館者の増加が期待されており、「福来たる」ようスタッフ一同、精進してまいります。(D)

2015年2月1日日曜日

空から見た 島

先日、能島城の整備保存活用事業に関する国庫補助金のヒアリングに東京まで出張させていただきました。

仕事関係で東京に行くのは実に10数年ぶりでした。当時は宿泊パックなどあまり普及していなかったのか、航空機で行くとそれなりの金額になったと記憶しています。最近では陸の交通機関よりも安い上、泊まれるという なんともいい時代になりましたね。


日頃は、経費節減のため陸からしか眺めていませんでしたが、空からの眺めは実にいいものです。

東京行は主翼右側、帰りは主翼左側の席を予約。上空から能島城を撮影しようと考えていました。が、飛行ルートを考慮していなかったため、行きは高知方面しか撮影できませんでした。

蛇行している川は 仁淀川でしょうか。
コチラは初日の出スポット 室戸岬

松山行の帰りは、機内の進路モニターを見ると芸予諸島上空で高度を落とし着陸態勢に。。

こちらは魚島、高井神島?

コチラは大島 宮窪戸代と友浦の四阪島。

残念ながら私が座っていた席からでは主翼が邪魔になり、大きな雲がちょうど下に来たため、残念ながら能島を上空から撮影することはできませんでした。

昨年、発掘調査中に飛行高度を落として飛行している航空機を見かけましたが、この時間(PM3:30頃) の飛行機は松山行の便かも知れませんね。

コチラは来島海峡大橋。

コチラは今治市内。

コチラは妙見山古墳がある今治市大西あたりです。
 
 
風景や物などはミカタを変えると表情を変えたりしますが、いろいろな角度からものごとを見た方がいいアイディアが生まれるかもしれませんね。(D)