2014年12月26日金曜日

『村上海賊の娘』装画・パネル展示の開催! 1月4日(日)から

11月22日の除幕式でお披露目になった小説『村上海賊の娘』のレリーフ。
この完成を記念して、1月4日(日)~3月29日(日)まで、当館のガイダンスホールにて『村上海賊の娘』の装画をパネル展示します。

レリーフの原画となったのは、単行本上巻のカバーイラストです。
今回のパネル展示では、このイラストのオリジナルデータを拡大出力して展示いたします。
その他にも、単行本下巻のカバーイラストや、レリーフ制作中の写真、イラスト作者の平沢下戸さん直筆の景姫のイラストなどを展示します。


パネル展示準備中

会場は当館のガイダンスホールの一角。観覧料は無料です。
ぜひご覧ください!



※村上水軍博物館は、年末年始の12月29日~1月3日は休館日とさせていただきます。

2014年12月20日土曜日

平成24年度特別展示図録『海の来嶋・山の久留嶋』残りわずか!


平成24年度に開催をしました特別展の図録『海の来嶋・山の久留嶋 来島村上水軍から近世大名久留島家へ』の在庫が残りわずかとなりました。
フルカラー16頁。1冊300円。購入方法など詳しくはこちら↓
http://www.islands.ne.jp/imabari/bunka/suigun/issue.html

Contents
第1章 来島城を掘る
第2章 村上通康の時代
第3章 村上(来島)通総の時代
第4章 来島康親と豊後森藩

その他の展示図録もぜひご覧ください!

2014年12月18日木曜日

水軍バリィさん クリスマスバージョン

毎月恒例の月別バリィさん 今年も残り僅かですね。


博物館女性スタッフの手にかかってしまうと、いとも簡単にバリィさんが七変化します。


今年、誕生した新キャラクター 「かげちかくん」も加わり、皆様をお出迎えしております。


このところ急に寒くなり、朝方は気温が氷点下まで下がる日が続いており、いつも大勢の来客で見慣れた先月と比べて客足が少なくなってきました。


クリスマスまであと1週間を切りましたが、プレゼントは決まりましたか?


博物館からはお子様を対象に、スタンプラリー等で館内を巡っていただいた方々に 折り紙 ( 水軍カブトやコマ ) をプレゼントしています。
来館時はぜひスタンプラリー、館内クイズにも挑戦してくださいね。


当博物館には上の写真のようにさまざまな割引制度がございます。

受付でお支払い前に提示していただくと割引になります。但し、重複割引にはなりませんので、ご注意ください。


こういった割引制度は、来館時にぜひご利用ください。 (D)

2014年12月14日日曜日

桜の能島 から 史跡の能島城へ パート2

桜の能島 から 史跡の能島城へ パート1  http://suigun-staff.blogspot.jp/2014/12/1.html を踏まえた上で、今度は能島城そのものの景観向上についてみてみたいと思います。


能島城の散策や宮窪方面から能島城を観られた方は、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、能島は今、周囲からも一目で中世の城、海城、能島城とわかるように、古来にはなかった高い樹(クヌギ)などを中心に伐採を進めています。


今年度も博物館側からもはっきりと能島だとわかるような伐採作業を新年早々開始予定です。


こういった景観整備を進めていく中で、最近議論され伐採を行う予定である中に、能島の桜があります

桜に思い入れの強い地元の方には特に周知していただきたいことなのですが、来年度からはしっかりと説明していかないといけない案件ですので、これからも整備工事の状況等、ブログにアップしていきますね。

 
能島の桜は、発掘調査以前から古木などを中心に突然倒れたり、枝が落ちてきたりと、特有の病気 ( テングス病・コウソ病 ) に感染していることからあまり寿命が長いものではなかったそうです。
 
一番の懸案は、今年度から始まった上陸ツアー等、以前よりまして人々が島内で散策するということが増えていくと、倒木や折れた枝などが、来島者にあたってケガということにもなりかねないのです
桜の木の根による 遺構・遺物の損壊状況 不許転載 )
 
さらに10年以上に及ぶ発掘調査の成果から、明らかに桜の木の根が、能島城内の各遺構、埋納されている遺物をことごとく破壊している現状を目の当たりにしています。


またその根を伝った雨水などが側面の岩盤を浸食、崩壊させたりする状況も確認されています。

 
以上のような事例と、平成28年度と平成29年度に実施予定である能島城内の雨水排水管設置工事直接桜の木の根が当たってしまっていずれにしても、木の根を切ってしまわないといけないのです。
 
こういったことから、能島の桜の木を伐採する前に、事前にホギといって枝を養育し、別の場所へ移植能島の桜のDNAを育て活かすというようなことを提案しています。

 
具体的には、対岸の大島や隣島の鵜島などにホギした桜を移植といった案も出ています。


但し、能島及びその周辺は環境省の定める瀬戸内海国立公園 第1種特別地域内に属するため、関係各庁との連携、意思疎通、各種申請等が必要なのです。こういったことから十分に審議及び協議されていく案件でもあるため、これからは調整等も必要になってきます。

今は計画段階ですが、能島の整備作業はこれからどんどん進んでいき、おそらく訪れるたびに変貌していくと思われます。

 
今は桜も最盛期の頃に比べ、だいぶ落ち着いてきているようですが、能島城は国指定の史跡本来は中世の海城で桜の島ではなかったのです。昭和の初めに植えられ始めた桜の木。

 
これからは「桜の島・能島」は卒業して「史跡の海城・能島城」への変貌していく時期なのです(D)

2014年12月11日木曜日

手作りの除幕式

11月22日に行われた『村上海賊の娘』レリーフ完成除幕式。
たくさんの方にご参列いただき、笑いの絶えない和やかなセレモニーでした。
セレモニーの様子はこちら↓
http://suigun-staff.blogspot.jp/2014/11/blog-post_22.html

会場の雰囲気を和らげたのは、手作り感たっぷりの演出と小道具。
このブログでおなじみの学芸員Dが今回のプロデューサー。他の博物館スタッフも知恵を絞り、心を込めてつくりあげました。

この村上家の㊤紋入りの白布は、博物館の女性スタッフの作品です。能島村上家の家紋を忠実にうつしています。

 


そして和田先生にお運びいただき、除幕の際に「かげちか」が投じた「ほうろく玉」。当館のミュージアムパートナーで、地元漁師の村上さんからロープワークを教わりながら、これも女性スタッフが作りました。
 
 
次は先生方にお渡しした記念品。
当館のマスコット「かげちかくん」と、この除幕式のために考案した「キョウちゃん」は、当館のデザイナーMがデザインをし、思い出の品になるように、女性スタッフがひとつひとつ手縫いで仕上げました。
和田先生も平沢先生も大変喜んでおられました。お荷物になるので送りましょうか?と先生方に提案したところ、「今日持って帰りたい」と。



 
 
「こんな除幕式は初めてだった。」
「和やかで楽しい除幕式もいいね。」
と参列者の方にも喜んでいただけたようです。
 
 
 
和田先生、平沢先生、石工の池田英貴さんをはじめ、多くの人々が関わってお披露目されたレリーフ。景姫の視線の先には、能島城が浮かんでいます。ぜひご覧ください!
K

 

2014年12月7日日曜日

桜の能島 から 史跡の能島城へ パート1

能島の紅葉も東部海岸を除き、かなり落ち着いてきています。
中でも桜の葉は一番に紅葉し、先日の大風でほとんど吹っ飛んでしましました。


能島城は、来年度 ( 平成27年度 ) に古来の城内通路の把握を目的とした調査を行う予定です。この目的は、平成30年度に行う予定である城内の散策ルート整備にも加味するためでもあります。


ちょっど今、能島城をどう活用していくか。
10年前に策定した能島城 保存整備活用事業の計画を練り直しています。 ( 締切まであまり時間がありませんが。。 )
平成15年度から始まった発掘調査成果をもとに、これから能島は一般の方にもわかりやすく能島の実態をわかっていただけるよう整備をしていく予定です。

平成23年度までの発掘調査成果 (不許転載)

 
こういった保存整備活用計画や発掘調査は、すべて能島城の保存整備事業が始まったころから 「 能島城整備検討委員会 」という会が設置され、ちゃんと審議し、承認を得た上で実施されます。

本年度から、先行して民間業者主体の能島城上陸ツアーが好評を博しています。ただ丸一日、満喫といったことは、自分の船で渡らない限りほぼ不可能なのです。

 
その訳は。。。離島で定期船が就航していないという特異な事例であることから、城内を散策できる時間は限られているわけですね。

短くて45分。海岸部をくまなく散策すると1時間30分はかかってしまいます。


能島城は周囲が約850mと見かけは小さくても、実際登城するだけで健脚の方でも20分はかかります。景色やガイドの方の説明を聞いていくと、おのずと時間がかかってしまうのです。

次回は能島の景観向上の整備についてみていきたいと思います。(D)

2014年12月3日水曜日

四阪島大煙突の避雷針

まだ煙突があった頃の四阪島。どこにあるかわかりますか?亀老山展望公園から撮影。

大正13(1924)年10月の設置以降、長く四阪島のシンボルであった大煙突。老朽化が進み、惜しまれながらも平成25(2013)年7月に解体されました。

宮窪町沖約10㎞の四阪島には、住友金属鉱山の銅の精錬所が置かれました。その理由は煙害克服のためでした。その道のりは平坦ではありませんでしたが、その歴史を象徴するのがこの大煙突でした。

大煙突解体時には、2本の避雷針が回収でき、そのうち1本が住友金属鉱山株式会社別子事業所から今治市へ寄贈されました。今治市へ寄贈されたのは、四阪島の行政区分が今治市宮窪町であるなど、当市ととても縁が深いためです。
避雷針は当館2階の四阪島コーナーに、一緒にご寄贈いただいた『昭和50年頃の四阪島』写真パネルとともに展示されています。

四阪島コーナー。四阪島小学校の机や椅子、中学校閉校時の行事黒板などを展示しています。

避雷針の台座は大島石です。


このコーナーは観覧無料です。
ぜひご覧ください!K