2016年4月15日金曜日

島四国遍路がはじまったころの釣鐘


4月16日~18日の3日間は、島四国へんろ市。多くのお遍路さんが村上水軍博物館のある大島を訪れ、島四国八十八か所をめぐります。

これに合わせ当館では、島四国遍路がはじまったころの釣鐘を展示しています。
余所国(よそくに)地区にある四番札所、大日寺(無量寿庵)に伝わる釣鐘で、今治市指定文化財になるほど貴重なものですので、当館がお預かりをしています。

島四国遍路の開創は、文化4年。1807年です。
この釣鐘には、文化八年、つまり1811年の銘が刻まれています。


この釣鐘のことを、余所国の古老に聞きました。

多くの釣鐘が、第二次世界大戦時に供出され、軍事物資へと姿を変えていくなか、この釣鐘は、一度は供出したものの、地元の宝を手放したくない一心で、地域の人々が取り返した、と。


村上水軍博物館は遍路道に面しています。
ぜひお立ちよりいただき、200年の間地域の人々が守り抜いてきた釣鐘をご覧いただければ幸いです。

4月22日(金)まで公開中です。


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