2014年1月12日日曜日

村上水軍ゆかりの地 探索と温泉巡り Vol.1

温泉が恋しくなる季節となり、年末年始の長期連休を利用させていただいて、毎年恒例の温泉地巡礼旅に行ってまいりました。


とりあえず紅白が始まるまで、まだ巡回したことのなかった別府八湯を巡回。
一部の市営温泉では、年末年始と春休みのみ無料入湯の所もあります。


一番多く通ったのが、伊予の守護 河野氏とゆかりの深い一遍上人が開いたとされる鉄輪(かんなわ)温泉のど真ん中に位置するココです。

とにかく内部が広く、滝のような打たせ湯が20基近く配備され、全身をマッサージできます。中庭を散策するとこのような喉を潤す設備もあります。


別府温泉の源泉温度は90度以上ということで、特産の竹を利用した源泉の冷却方法が知られています。

必ず立ち寄り食するものは大分名物「とり天」。九州味のラーメン店などなど。。



3日ほどマッタリゆったりさせていただきました。
が、さすがに温泉に入りすぎもすぐ眠くなり、「村上海賊の小説本」もなかなか前進しません。。


今回の年末年始は、比較的暖かい日が多く、山間部の道路凍結の心配がないため、元旦の湯始めの後、湯布院を越え、一路天ケ瀬温泉へ。。


ここは別府と違い、今治の鈍川温泉と同じアルカリ性のPH濃度が高い美肌の湯です。

天ケ瀬温泉に到達する手前、大分県玖珠町に入ってきました。


この地は、来島村上家が江戸末期まで豊後森藩1万4千石を切り盛りした所です。
恥ずかしながら私はまだ一度も訪れたことがありません。ネット情報を頼りにしても土地勘がなく、街中を何度も周回することに。。


中世の山城のような地形を頼りに、ナビの地図と照合。
山の中腹にある赤と白の陣旗を目指し、菩提寺「安楽寺」を尋ねました。このあたりはお寺がたくさんあり、2件ほど訪れたところ別のお寺で、詳細な地図がなければ、私ではいとも簡単にたどり着けません。。


ここは改名した「久留島家」初代康親公から十三代通簡公までのお墓が集積されています。ただ順番よく並んでいるわけではないので、解説板がないと誰のお墓かわかりません。玖珠町教育委員会さんの解説板はとても丁寧でわかりやすく設置されていました。

-過去の関連ブログはコチラです。-

◎ 久留島家ゆかりの地、玖珠町からのお客さま
  http://suigun-staff.blogspot.jp/2012/11/blog-post_16.html
◎ 久留島家ゆかりの地を訪ねて①-豊後森藩主・来島康親-
   http://suigun-staff.blogspot.jp/2012/11/blog-post_29.html



このお墓から赤と白の陣旗が翻る「つのむれ城」がよく見えます。その旗に刺激され、地元の人の情報を頼りに登城口である末廣神社へ。。

元旦そうそうでしたので、初詣客がたくさん参られていましたね。

まずこの階段に閉口気味。。


途中、立派な穴太積(石垣)や懐かしい石垣の解体調査状況も見ることができました。


やっとのことで本丸へ登頂。結構な面積規模を誇る本丸です。展望台に近寄るとどこかで見たような風景が広がります。

-過去の関連ブログはコチラです。-
◎ 久留島家ゆかりの地を訪ねて②-国史跡 角牟礼城跡-
     http://suigun-staff.blogspot.jp/2012/12/blog-post.html
◎ 久留島家ゆかりの地を訪ねて③-三島神社と栖鳳楼-
     http://suigun-staff.blogspot.jp/2012/12/blog-post_11.html
◎ 久留島家ゆかりの地を訪ねて④-国指定名勝旧久留島氏庭園-
   http://suigun-staff.blogspot.jp/2013/01/blog-post_24.html 
  


数年前に、今治市波方町養老という所の発掘調査を行ったのですが、そこも周囲を山に囲まれた谷で地形や風景がどこか似ているんです。

そう今治市波方養老は、来島村上氏の隠居屋敷があったと伝わる「養老館跡」が所在します。もしかするともともとの故郷を偲んで陣屋の選定を行ったのでしょうか。

登城の帰り道、天ケ瀬温泉の湯が恋しくなってきました。。(D)