2013年11月7日木曜日

能島城の発掘調査成果を知りたい!能島に上陸したい!

開催中の企画展『ここまでわかった能島城』に関連した水軍講座を開催します!
広報今治やチラシ、このブログでもお知らせしておりますように、11月6日から受付を開始しています。まだ定員に達していませんので、ご応募お待ちしております!


水軍講座① 能島城の最新発掘調査成果報告
 日時 平成25年11月23日(土) 午後1時30分~3時30分
 講師 K
 定員 60名程度
 会場 村上水軍博物館講座室
 聴講 無料

水軍講座② 能島城跡現地見学会
 日時 平成25年11月30日(土)
 【1便】午前10時30分~12時
 【2便】午後1時30分~3時
 ☆どちらかをお選びください。
 講師 D
 定員 各30名程度
 集合 村上水軍博物館
 参加 無料

 

お申し込みは村上水軍博物館(☎0897-74-1065)まで。

詳しくは、チラシをご覧ください。↓
http://www.islands.ne.jp/imabari/bunka/suigun/topics/057/chirasi.pdf

(K)

2013年11月5日火曜日

ミュージアムパートナー 「せんどうさん」 研修旅行2013 Vol.1

先週、天気のいい中、博物館ボランティア・パートナー「せんどうさん」と一緒に日帰りの研修旅行に出かけました。

行先は対岸の福山方面。中世の歴史を学習するにはもってこいの博物館、資料館が点在しています。

今回は、午前中、草戸千軒のリアルな展示が有名な広島県立歴史博物館さんにお伺いしました。

ここは中世の歴史資料を学ぶには最適の場所であることと、国立歴史民俗博物館でも開催された『時代を作った技-中世の生産革命-』という大変見応えのある展覧会を開催されていたことも選定理由です。

個人的にも興味をそそる内容の企画展であり、団体客ならではの特典も。。

なんとS主任学芸員直々の詳しく丁寧な解説付き!

中世日本の技術進化や、技術流入過程における当時の技術者がいかに知恵を絞り、今の技術立国日本の礎を担ったかなど、見どころを少ない時間にも関わらず解説していただきました。

特に漆製品に使われる漆などは、高価な日本の漆製品とタイなどの東南アジアでとれる比較的安価な漆やハゼを用いた製品などを比較。遺跡から出土したタイ製の土器や漆の成分分析の結果、原料そのものを海外から安く輸入し、日本で加工製造し、完成品を海外にも輸出していたという、なんとも今の日本の産業構造と変わらないことを行っていたことがわかってきているようです。

また中世の和鏡などは、本家中国のブランドも脱帽の製品を作れる技術水準に達していたようで、日本で作った製品にわざわざ中国ブランド を刻印するほどだったそうです。

当時から高精度の製品を作成する技はお家芸だったのでしょう。

その他いろいろな見どころを随時解説していただき、「せんどうさん」の頭の中にインプットされていきました。

広島県立歴史博物館 企画展「時代を作った技―中世の生産革命―」 見どころ紹介
⇒ http://www.hiroshima-bunka.jp/modules/news/article.php?storyid=110

続いて、常設展示室。広島の原始から近現代までの歴史を観覧。
ここは何と言っても有名な中世集落遺跡「草戸千軒遺跡」がリアルに復元展示されています。
広島県立歴史博物館 常設展示室 ⇒ http://www.manabi.pref.hiroshima.lg.jp/rekishih/

同遺跡から土器編年が組めるほど大量に出土した土師器や備前焼の甕などの生活土器が多数展示されています。

せんどうさんたちは、きっと能島城の出土土器を頭の中で比較していたことでしょう。

で、ここにもありました。着付体験。



時間の都合上、着付をすることはできませんでしたが、次回またやってみたいものです。。


最後に、宮窪からも貸出された「マタダルマ」などの大島石採石の道具や現在の採石状況のビデオなどを閲覧。

というわけで、午前中は充実した中世を堪能しました。(D)

2013年11月1日金曜日

出張展示!『写真で見る能島城の発掘最前線』

11月2日(土)、3日(日)、宮窪公民館文化祭で、出張展示を行います。
ぜひご覧下さい!


 
 
会場は、宮窪公民館。文化祭当日はさまざまな催しものがあります。
のまうまにも乗れますよ♪ 小学生以下、体重35kgまでの方ですが・・・。
 


 
 
出張展示会場は、公民館の中でも一番わかりにくい場所にあります。公民館2階の生花の展示をご覧いただいて、左折。そのまままっすぐ行くと・・・。
 

 
 
 
すこし道のりは長いですが、ぜひ足をお運びください。
なぜなら、今回は小さな写真展なのですが、平成23・24年度に行った鯛崎島の発掘調査成果の初公開なのです!
 

 
現在は弁財天が祀られる鯛崎島。村上水軍の時代にはいったい何があったのでしょうか。そしてどんな役割を果たしたのでしょうか。
 
 今回の出張展示は、村上水軍博物館で開催している企画展『ここまでわかった能島城』のスピンオフ企画。両方ご覧頂くと、能島城の発掘最前線がよくわかると思います。
 
なお、11月23日(土)には、発掘調査成果報告会。11月30日(日)には能島城跡見学会を開催します。受付開始は11月6日(水)午前9時からです。定員が限られていますので、興味のある方はぜひお電話ください!くわしくはチラシあるいは広報今治11月1日号をご覧ください。
 
チラシのダウンロードはこちら↓↓↓
 
(K) 

2013年10月31日木曜日

和田竜さんの最新作『村上海賊の娘』を紹介します

映画『のぼうの城』の原作・脚本で有名な和田竜さんの最新作、『村上海賊の娘』(新潮社)が10月22日に発売されました!




和田竜さんはこの小説を書かれるにあたり、村上水軍博物館にも数回取材にこられ、矢野館長が能島城のご案内もさせていただきました。

当館が取材に協力させていただき、また能島村上氏を主人公として、織田信長の水軍との戦いである「第1次木津川口の戦い」を基に書かれた作品ということで、紹介させていただきました。

私Kもさっそく読んでいます。

くわしくは、新潮社のホームページや、書店でお問い合わせください。(K)

2013年10月26日土曜日

宮窪のネコ Part 2

季節外れの台風接近と長雨の影響で、なかなか能島の調査が進んでおりません。

文化の秋到来で、博物館行事や出張等も重なり、今年中に成果が出るか少し心配していますが、11月30日(土)の能島城 現地説明会にあらたな情報がプラスできるよう期待はしています。

話は変わって、以前紹介した「宮窪名産の桜鯛をくわえたネコ」以来、久しぶりにここ宮窪でしか見られない光景をご紹介します。


私の住んでる街のネコたちは通常、クルマが通り過ぎる時は、一瞬こちらを見てサッと横切りますが、みやくぼのネコは違います。

「ゆっくりと堂々。しかもこちらを観ずに。。。」 余計に徐行運転をしないといけません。

よく道端で車に轢かれた動物を目にすることがありますが、宮窪ではあまり見かけないですね。

漁港ならではのほのぼのとした情景かもしれませんが、日ごろから車間距離はあけて安全運転を心掛けなければなりませんね。(D)

2013年10月22日火曜日

能島城内の通路 発見できるか !

10月初旬から4日間かけて、やっと北部船溜まり周辺の斜面の小木・竹・草刈が終了し、腐葉土以下の地面状況が目視できるようになり、いよいよ本日から試掘調査開始です。


この船溜まり周辺は、以前から斜面崩落や海蝕テラス等の浸食がひどく、平成18年度に崩落箇所の養生、浸食されている岩礁部分を新規積石で補強を行っています。
 
 能島に3辺ある船着場の中でも船溜まりは、船の繋留に最適の海岸とされ、主要な航路にもっとも近い場所であるため、重要な入口であった可能性は高いと考えられています。

 また平成17年度、初めて城内にトレンチ調査のメスが入ったところで、今年度の調査は追加調査の意味合いもあります。推定される登城路の確認と、石垣状遺構の構造やその構築時期の解明に期待がかかっています。


前回の調査で、石垣状遺構周辺には岩盤を人工的に成形し、平坦面を造っています。その上に硬質の盛土を多層することによって、斜面に多くの平坦面を造り出していることもわかってきています。

そのためか、所々みず道のところが大きく崩落し、当時の登城路の把握を困難にしています。


船溜まりの海岸には、石積にも使えそうな石材が土器片とともに干潮ラインに多く散乱しています。もしかしたら崩落したかもしれない石垣状遺構の石材が他へ流されず、堆積しているのかもしれません。。


以前のブログで、草刈中の登城路推定ラインをご紹介いたしましたが、それからさらに地面の状況がわかるようになりましたので、想定される案は



緑の点線は崩落している可能性が考えられる部分。赤の点線が、個人的(D)に現在の地表面から想定した登城ライン。掘ってみないとわかりませんが、上の郭に両手を広げた男性付近が、三ノ丸の到達地点??

県内の中世城館では、松野町 「河後森城」発掘調査において、本郭南側に通路跡が検出されています。斜面の岩盤を削って階段状の足がかりを設けていたようです。
http://www.town.matsuno.ehime.jp/site/kagomorijou/hakkutukagomori.html

能島城内にこういった階段状の遺構が確認できるのか。期待がかかります。(D)

2013年10月18日金曜日

潮ニモマケズ

先週、季節外れの夏日の中、能島の試掘予定地周辺の草刈を実施していました。


つかの間の休憩中、いつもと違うエンジン音が鯛崎島方向から聞こえてきます。


タグボートに引っ張られた台船が満潮に逆らい、大島伯方大橋方面に向かって進行。
が、この日の通過時間はお昼にかけて、潮の流れが最強で7.8ノットと強めの巡り合せ。


1時間以上、潮ニモマケズ頑張っていたようですが、だんだんエンジン音が大きくなり始めた途端、エンジン停止。そのまま潮に流されて鯛崎島の影に隠れてしまいました。

この日は結局、宮窪港に帰るまで、タグボートと台船を見かけませんでした。潮の流れが止まる時間を狙って再チャレンジすればよかったのに。。

潮汐を知り尽くしている村上水軍であったならば、より経済的な船頭をしていたことでしょう。(D)


2013年10月16日水曜日

黄金の陣羽織

村上家の陣羽織は「赤」なのでは?


じつは㊤の家紋が入った陣羽織は2種類が伝来しているのです。
ひとつは真っ赤な猩々陣羽織(しょうじょうじんばおり)。猩々とは、中国古来の想像上の動物とされ、中国では黄色の毛ですが、日本では赤面赤毛のめでたい動物として知られるそうです。
村上武吉や息子の景親が着用したと伝わるものですが、一方で、江戸時代の資料とも考えられています。


不許転載

そしてもうひとつは、この金襴陣羽織(きんらんじんばおり)。
金襴とは、金糸で文様を織り出した織物のことだそうです。㊤の家紋が欠損しているのが残念ですが、羽織自体の文様や色は綺麗に残っています。

久しぶりに金襴陣羽織を展示したのには理由があります。

猩々陣羽織は布でできているので、常時展示しておくと、少しずつですが退色してしまいます。
少し専門的な話ですが、照度は50ルクス以下で基準よりも暗くしているので、ほとんど光の影響はありません。ただ将来に渡って良好な状態で保存することを考えると、定期的に収蔵庫で休ませた方が良い、そう判断したのです。

ただ当館の象徴でもある陣羽織が無いとさみしい。という意見が多く聞かれました。
そこでこの金襴陣羽織を展示することにしました。久しぶりの展示ですが、以前は壁面のケースに展示していましたので、前面をご覧いただくことができませんでした。今回は、独立ケース。つまり、前後両面をご覧いただけるように展示しています。

今後は、半年をめどに猩々と金襴を入れ替えようと思っています。猩々は4月~9月、金襴は10月~3月の予定です。ただ展示替えの都合により、変更する場合がありますのでご了承ください。

ただいま開催中の企画展「ここまでわかった能島城」とともにぜひご覧下さい。(K)