2013年12月21日土曜日

大雨・雷雨になる前に能島城を退去

丸一日、発掘作業をする関係上、天気予報の情報は欠かせません。

作業開始前にチェックしていても この時期、天気が急に変化することがあります。


その昔、上空の天気が怪しくなると、現場作業中に事務所へ電話連絡します。
事務所の人にレーダー予報等の情報を見てもらってもらうのですが、私の耳で想像し、確認しながら現場で作業していました。

今ではスマホなどの情報端末で、気軽にチェックできるため重宝しています。



能島周辺は宮窪側(西側)にすぐ高い山がそびえていることから、見通しが利きません。


唯一、大三島方面が見通せる本丸、二の丸、三の丸。ここが急変を知らせるよい場所です。

この日は東部海岸の斜面で作業をしていたため、北方の天候がなかなか確認できません。
夕方近くになると、少しづつ天候が怪しくなってきました。

帰るには片づけの準備をしなくてはいけません。そのまま作業をしていると…


  瀬戸内の燧灘 ( 宮窪沖 ) 方面から漁船たちが次々と寄港し始めていました。沖合からは北・西方向の天候がよくわかるのでしょう。

 
 
  すかさず現役漁師さんである作業員さんが片づけして引きあげよう! との提案。内心まだできると思いつつ、後片付けの号令を発布します。


  雨が降るとせっかく掘った場所が濡れてしまい、よくわからなくなるため作業が終わるとブルーシート ( ビニール製のシート ) をかぶせます。


  宮窪港に到着すると能島上空を境に天気が激変?? 間一髪、危機を脱し、ずぶ濡れは免れました。
 

  ここは海城能島。船がないと帰ることができないのです。

   船の定員もありますし、出航の準備もあります。とっさに脱出するのは難儀。

 海城を守も攻めるも我々人間は、船がないと泳いで渡るしか方法がないのです。(D)

2013年12月17日火曜日

宮窪小学生たちのまちなか探検教室 in 「能島発掘体験」

宮窪小学校6年生の希望者が月に一回参加する「まちなか探検教室」。

今回は、能島城で発掘体験に行ってきました。

能島に上陸する前に、まずは能島の現状と「発掘調査」そのものについて博物館の講座室で学習!


発掘調査の作業自体が初めての子供たちですので、慎重に作業するようアドバイス。


潮流体験船に乗り込むと、寒そうな厚い雲と冷たく細かい霧雨が早速出迎えてくれました。


が能島についた途端、南側から暖かい太陽の光が生徒たちを暖かくしてくれます。


先日、あらかじめ準備しておいた場所での作業。木の根や矢竹の根が多くあるところで、みんなの作業のじゃまをしてしまいます。

初めは、おぼつかない作業でも慣れてくると「いぶつが出てこない!!」 不満そう。。


数分後に「出た~~!!」と第一声。それから次々と「村上海賊たち」が使っていた遺物は掘り出されます。

「これはなに??。」 (宮窪小6年生)

「壺か甕の口縁部分だよ。今掘ってる土の層の専用袋に入れてね。。」

詳しくは後で博物館の展示室で探してみて!! (D)


少ない人数で、狭い調査トレンチを1~2cm程度少しずつ丁寧に削り、掘り下げていきます。


最後には、ほぼ全員遺物を見つけちゃいました。


能島城からの帰り道。

潮流体験船のスピードと波の振動が冷たい海風と相まって、ジェットコースターのように上下します。


博物館に帰ってくると、そのまま能島城10年の発掘成果を企画展示している2FへGO!


子供たちはすかさず大きな甕の前に立ち止まり、「これなに?」

今日掘った「いぶつ」と同じものがここにあるよ!


「今日行った場所はここやね~。。」

少しは考古学や能島城の歴史などに興味を持ってもらえたかな?

史跡整備のための能島城発掘調査は、足かけ10年以上調査を行い、実は今年で最後の調査となります。

もしかしたら、能島城で最後の発掘調査を体験した小学生たちになるかも? (D)

2013年12月13日金曜日

能島の岩礁にアニマル達がやって来た!

忙しい師走日に入り、日に日に寒くなってきています。

ほぼ毎日のように「浮島」現象が見られます。


冬の北風によって落ち葉がいっぱい。現在能島の郭はふかふかです。
夏場は広葉樹の葉っぱでカモフラージュされていたのですが、見通しがさらによくなり、いかにも「中世の海城」らしくなってきました。


能島城は上空から見ると三角形。いろんな方向ににらみを利かせれる地形ですから、風向きがわかると西の風から北の風になったりします。

今年の調査は、小さいながらも10箇所に散らばっていることから、その日の風の状況で場所を変更したりもします。

この日は、週末に宮窪の小学生たちがやってきて「発掘調査体験」を行う関係上、その場所の下準備。そこは今年の設定トレンチで一番広く平坦な場所で南向きの温かい場所です。


つかの間のお昼休み中に思わぬアニマル達が能島にやってきました。

「鵜島」と呼ばれる能島の北東方向にある有人島。そこからちょうど潮止まりの時間に列をなして泳いできました。


鵜島に近い、東部海岸の岩礁ピットが広がっているあたりで、能島の良質な「ひじき」を美味しそうに食していました。




この後3時間ぐらいひたすら食し、私たちが休憩する時間になると、鵜島に帰りはじめました。でも上から見渡すと、荒神瀬戸(能島と鵜島の間)は満ち潮になり、結構な潮の流れ。。


羽ではばたき、足蹴りで渡るのかなと思いきや。。。




小さくて非常に見えにくいですが、来た時と同様、ちゃんと一列に編隊を組んで潮目を読み、無事帰島。

その様子を一部始終見ていた私たちは、「鵜島ダック」と名付け、みな感心していましたよ。

今季の調査中、どんなアニマル達に遭遇するか楽しみです。(D)
 

2013年12月10日火曜日

水軍バリィさん七変化 Ver.12 今年も「サンタCバリィさんとCツリー」がお出迎え

恒例の月別バリィさん


今年も早くあっという間でしたが、あと2週間で、みなさんも街にもサンタクロースがやってきます!!


思わずプレゼントグッズにしたいほど精巧に造られており、水軍レディさん達には毎回脱帽しちゃいます。。




ロビー中央にはCセールのようなCツリーが。。。



                      「のしまくん」もいますよ!!


2Fでは、今年健闘した「みきゃん」とバリィさんのコラボが、企画展入口でご案内!


ご来館時は観覧無料ですので、ぜひのぞいてみてください。(D)

2013年12月6日金曜日

能島城 城内通路調査進行中!  ビーチに「ねこ足?」が

先月の30日(土)に行われた能島の現地案内会も終了し、本丸周辺の城内通路確認調査もいよいよ始まります。




 



その前に、船溜まり周辺のトレンチ調査を先行して実施。その訳は。。ここは寒いところで有名ですから。。。
 


先週の第2回目整備検討委員会で、当時の登城通路として使用されていたと推定される溝付の段状遺構(通路)がお披露目されました。


遺構状況をもう少し把握するためには、斜面側(写真手前側)へ少し拡張する必要があることから、文化庁へ再度拡張申請(現状変更申請)を行った後、トレンチを少し広げる予定です。
よりはっきりとした状況がわかるよう期待がかかります。


許可が下りるまでそのトレンチはお預け。他のトレンチなどを慎重に掘り下げています。

 
この日は、満潮で潮の流れが速い大潮にあたることから、写真を撮ろうとふわふわ砂浜の船溜まりに降りると、どこかで見たことのある4本足動物の足跡が刻まれていました。


よく見ると爪のあともはっきりとした「ねこ足」??西側から東側へ一方通行。その足跡は、陸地から始まっているのではなく、砂浜?から。しかも途切れているのも砂浜でした。【左側の足跡はDの長靴】


ということは海から渡ってきたということ??

調査中、4本足の動物に遭遇したことはないことから、どうやら能島本体の郭(平坦面)には上陸を行わず、海を泳いだようです。。

このあと数時間で満ちてしまい、砂浜の出来事はかき消されてしまいました。。

 
12月で比較的暖かい日であったとはいえ、海水温も低いはず。流されてきたのかわたってきたのか。。謎は多いですが、タヌキ??ねこ??

みなさん想像してみてください。(D)