2024年10月8日火曜日

開館20周年記念特別展「海のスペシャリスト2024」開催!

今治市合併20周年記念事業

今治市村上海賊ミュージアム令和6年度秋季・開館20周年記念特別展

海のスペシャリスト2024

開催中

(~12月1日(日))





平成16(2004)年10月22日に開館した
今治市村上水軍博物館」は

令和2(2020)年
今治市村上海賊ミュージアム」となり、

今年、令和6(2024)年10月22日
_人人人人人人人人人_
 開館20周年! 
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

めでたい!どんどんぱふぱふ!🥳


さて、

なんか前もこんなタイトルのあったな…?Oo。.🤔

って思った人。大正解です。


ちょうど10年前…

平成26(2014)年度に開催された特別展のタイトル!

今回は「2024」年バージョンです💪


「村上水軍とよく言われていますが、

「水軍」とは、海上での戦いを行う軍隊、つまり海軍のこと。

しかし、

村上海賊は「水軍」に留まらない、多様な活動を行っています。

今回の特別展では、

そんな村上海賊の海上でのはたらきを

さまざまな資料を用いて詳しくご紹介します!


さらにさらに!

今年度寄贈されたばかりの

能島村上家の家臣俊成(としなり)伝来資料のなかから


村上武吉・元吉父子から俊成信俊への宛行状(あてがいじょう)

※領地を与えるお手紙のこと


能島村上家と俊成家に伝来した

関ヶ原合戦前の能島村上家の家臣のリスト(「分限帳」)

関ヶ原合戦後の行方が書き込まれた(「行衛覚書」)

〔共通の内題〕分限帳給人行衛覚書

(ぶげんちょうきゅうにんゆくえおぼえがき)

当館初公開

(※他所では展示されたことがあります)


そして!

昨年度新収蔵の

村上元武宛の「細川三斎書状

初公開!!

細川家と村上家の関係も

詳しく説明しています。


とにかく文字だらけ(文字数多いパネル+古文書まつり)

読むのが大変な展示ですが(超反省)

ぜひお越しください😅!


M







2024年4月25日木曜日

はじめまして&大島島四国

 

はじめまして。

4月から学芸員として働いているNです。

楽しく学べる博物館を作れるよう日々勉強・奮闘中です😀

 

さて、村上海賊ミュージアムでは4月20日()から715(月・祝)まで

「海の掟」

「大島島四国へんろ」

2本のミニ企画展を開催しています✨

 


今回はそのうちの一つ、「大島島四国へんろ」について紹介します。

島四国とは、簡単に言えば「ミニチュア版四国遍路」です。

本来、四国4県の札所88か所をめぐるところを、大島内のお寺や庵をまわることで完結するという、大変シンプルなものとなっています。

それでも地元では、お接待納経印、今はもうありませんが善根宿といったお遍路ならではの活動が行われており、かつては大島に何千人というお遍路さんが集まり、金剛杖の鈴の音を響かせていたそうです。

(地域の方によると、昭和・平成には交通規制が行われるくらいに人が来ていたとか😲)


今回の企画展では、

・「島四国とは何か」についてのパネル

・市指定文化財の釣鐘

・開創者3人の署名が記された棟札(寺の建築記念に張り付けた木の札)

などが展示されています。


「島四国、何だか面白そう」「来年行ってみようかな?」という気持ちになること間違いなしです!



企画展スタートの当日が島四国1日目だったのですが、学芸員3人で歩いて札所を回ってきました🚶‍♂️🚶‍♀️私は初参加でした💦

 


札所には紫の幟が立っていて分かりやすいです。今年から作られたものだそうです。

 


47番札所・法南寺さんからは海と橋が一望できます。



お接待。お菓子がいっぱい!

右は安政柑に砂糖をまぶしたもので、地域の人の手作りだそうです。

 

私は1日だけの参加となりましたが、高齢化などの課題はありながらも、地域の人たちが協力して島四国を開催する姿に感銘を受けました。

開創から200年あまり続いてきた文化。

本企画展を通して「地域のつながり」「おもてなしの心」「歴史や文化を継承していくこと」について知っていただけたら幸いです。

N🍀

2023年8月4日金曜日

今年も「ばけ物三十六歌仙」を展示しました!

能島村上家伝来

ばけ物三十六歌仙

を展示しました!


「ばけ物三十六歌仙」とは…

平安時代のすぐれた歌人36人

いわゆる「三十六歌仙」が詠んだ歌を

ばけ物」の内容に詠みかえた

妖怪かるた」です。


例えば


秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる

藤原敏行(「古今和歌集」)


という有名な歌がありますね。

この歌は



秋きぬと目にはさやかに見えねどもかげの鬼にぞおどろかれぬる

こんな風に変わっています。

そしてこちらが対応する絵札⇩

かげの鬼

和歌がお好きな方は

本歌を考えてみると楽しいかもしれません。

読札・絵札に関しては

尾道市立大学伝承文化研究会のみなさまが調べて下さったので、

詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!感謝…!

(尾道市立大学学術リポジトリに飛びます)


スタッフ間でこれ何???

となっていた「ちろり」も上記のご研究で解決しました。

ちろり


(Mはパペットみたいな口の何かに見えてました💦)


ちなみにサイズはこんな感じ。


Mのイチオシ石灯籠ちゃん

手の平サイズでかわいい❤


このかわいこちゃんたちを

展示室内にたくさん配置しました!

備前焼の甕の影の酒壷くん


能島城の大穴の模型を解説するたらいさん

他にもたくさんいるので、探してください🔍


そして!

今年も 8月限定 

ばけものシールあつめ 開催!



展示室内にあるばけものシールをあつめて

景品をもらおう!


景品は「村上景親×かげちかくん」シール




夏休みはぜひ当館に

お越しください!


しゅくだいおうえんセットもあるよ!

M


ちなみに…

博物館界のゆるキャラグランプリ

ミュージアムキャラクターアワード2023

に当館のキャラクター「かげちかくん」が

エントリー中!

かげちかくんとうしまダック


2020年 9位

2021年 7位

ときて、

2022年 20位

に墜落…

そして現在(8/4 18時現在)17位…😢


1日1回投票できるので

かげちかくんに清き1票をお願いします!!

投票はこちらから



2023年7月28日金曜日

巡回展「村上海賊 新発見15選」明日から!

令和5年度日本遺産調査研究成果報告今治・尾道巡回展

村上海賊 新発見15選

明日から村上海賊ミュージアム会場でスタート!

(~9月24日(日))




2016年に村上海賊が日本遺産に認定されてから7年

そこから新たに明らかになった村上海賊やその末裔に関わる

新発見【事実や研究テーマ】

を紹介する巡回展です。


さて、気になる 15選 の内容は…🤔?


1 見えてきた村上海賊時代の芸予諸島をめぐる南北交流

2 村上海賊の屋敷伝承地「幸賀屋敷遺跡」は宗教空間だった??

3 知られざる来島村上家の重臣、村上越後守にあてた毛利元就の手紙

4 因島と村上吉郷が家来にならない!?小早川隆景の手紙

5 小早川隆景の四国攻めと関係あり?因島椋浦の大般若経

6 赤色立体地図でみえてきた村上海賊の城跡

7 縄張(防御構造)と出土品で検証。戦国期の小湊城はどこにあった?

8 海賊の??

9 村上海賊がつけていた??くさりかたびら

10 新発見!後世に描かれた第一次木津川口合戦の絵図

11 能島村上家累代の秘術!?一子相伝の秘伝書  ◀初公開!

12 新発見!豊後森藩第2代藩主久留島通春の手紙

13 原本発見!能島村上氏から送られたお歳暮へのお礼状

14 村上家の歴史はどのように語り継がれてきたのか?

15 村上水軍」と呼ばれたのはいつから?


うーん、わかるようなわからないような🤔?

あえて具体的な資料名を挙げず、キャチコピー風にしています。

何が展示されているのかは、見てからのお楽しみ😊




ぜひ足をお運びください!


ちなみに、今週日曜日は4年ぶりに開催の

水軍レース


第28回水軍レースポスター


ミュージアム前ものぼりやテントが並んで賑やかに!


7月28日昼 ミュージアム3Fより撮影


わくわく😊


Mのチームもがんばるぞ!

ヱイヱイ!ヱイ!

練習風景


M






2023年4月14日金曜日

企画展「大島島四国へんろ」明日から!

 


明日からの3日間いよいよ大島の春の風物詩島四国へんろ市
コロナ禍で中止と縮小がつづいた3年間を越え、ようやく通常開催の運びとなりました。
出勤中に見える札所にのぼりが立っていてわくわくします。

そんなへんろ市の縁日に合わせて、
企画展「大島島四国へんろ市」開催です!





毎年へんろ市の縁日に出している市指定の釣鐘はもちろん、高龍寺にある開創に関わる資料や第42番札所証林庵の開創当時の棟札と、貴重な資料を展示しています。




そして今回は、同じ大島内にある野間仁根バラのミュージアムと同時開催です。
どちらも企画展は無料なので、ぜひ併せてご覧ください!

展示担当Mは、こんなテーマで展示を作ったものの、実はコロナ禍になってからここに来たにわかなので、通常の島四国は今年初体験…!
ということで、明日からの3日間、頑張って歩き遍路をしてきます👣
がんばるぞー!オー!

M

2023年3月31日金曜日

能島城跡の国史跡指定から70年。本日は記念日です。

1953年(昭和28)年3月31日

能島城跡は、文化財保護法に基づく国の史跡に指定されました。


本日、2023(令和5)年3月31日は、

史跡指定70年の記念日です。

村上海賊が能島城を去ったのは

天正15(1587)年頃とされますが、

それから430年以上、

大きな開発を受けず、

良好な状態で遺構が保存されてきました。



史跡指定通知(村上海賊ミュージアム蔵)
【『史跡能島城跡保存活用計画』より】


ありがたいことに、近年では、

潮流体験や上陸ツアーが活況を呈し、

県内外から多くの方が

訪れるようになりました。


このように、

史跡能島城跡が多くの方に愛されるのも

能島城跡の史跡指定や

その後の保護にご尽力いただいた

皆様のおかげです。


じつは

能島城跡は、昭和19年に一度、

国の史跡に指定されていました。

昭和27年4月17日、

宮窪村長は「史跡」であるという認識のもと、

能島城跡の保護の重要性を

村民のみなさんに訴えました。


村上海賊ミュージアム蔵



村民のみなさん!!
能島、鯛崎島を
村民の手で
永久に護りませう


能島城跡の保護に対する当時の熱意が伝わり、

胸が熱くなります。


しかしその後、

官報告示漏れが発覚し、

史跡指定の手続きは、

一からやり直しとなりました。

そして70年前の3月31日に、

改めて史跡指定されたのです。


先人の意志を受け継ぎ、

価値が守られてこそ、

現代に活かすことができる

ということを肝に銘じながら

今後も良好な状態で次世代へ

伝えていかなければいけません。

そして、新たな価値を発見するための

調査研究も止めてはいけません。


このことは、能島城跡に限らず、

村上海賊ミュージアムに所蔵される

貴重な文化財も同じです。


その決意を心に刻んで、

新年度を迎えたいと思います。





2023年3月24日金曜日

削ってません、盛ってます

村上海賊ミュージアムから見た能島城跡
郭がはっきり見えるようになり、ただの「島」ではなく
「城」であることがはっきりと分かるようになりました。

国指定史跡能島城跡では現在保存整備工事を実施しています。残念ながら史跡を傷めていることが判明したソメイヨシノを伐採し、雨水排水工事等の工事を施工しています。

景観的にも大きな影響を与えていたソメイヨシノを伐採したことにより、各郭の形状がはっきり見て取れるようになったことも一つの原因だと思うのですが、最近「重機で能島城跡を削っているのではないか」というご質問をいただくことがありました。

安心してください。能島城跡を削ったのは村上海賊です。その昔コツコツと手開墾で平坦面を造り、郭として利用したのです。

現在我々は、この村上海賊の作った城を守るための工事をしています。我々が掘削するのは村上海賊が能島城跡から居なくなった後、上の段から下の段へ崩れ落ちた土です。この土を元の上の段に持ち上げて、表面を「保護するための」盛土をしています。

今までは降らなかったような大雨が近年は降るようになり、能島城跡が傷ついています。今実施している雨水排水工事等は待ったなしの状況です。能島城跡を将来に守り伝えていくためにご理解をお願いいたします。


★保存整備事業の詳細はこちら(今治市教育委員会生涯学習課HP)


※「国指定史跡」とは、日本の歴史を正しく理解する上で欠かすことができない学術的価値をもつ重要な遺跡で、文化財保護法に基づいて指定されたものを指します。昭和281953)年3月31日に史跡指定された能島城跡では、現代に生かしながら良好な状態で将来へと受け継ぐため、法に基づいて保存と利活用の取り組みが行われています。

 

本丸跡
盛土で表面を保護しており、この中に排水管が入っています。


O

2022年7月22日金曜日

なつやすみしゅくだいおうえんせっと2022!

 ことしも、なつやすみしゅくだいおうえんせっとをつくりました。

むらかみかいぞくのことをしらべて、

じゆうけんきゅうしんぶんづくりをしたいひとは、

ぜひつかってみてください。


むらかみかいぞくミュージアムのうけつけでもらえるよ。

ミュージアムにこられないひとは、でんわでそうだんしてください!

でんわばんごうは、0897-74-1065 です!



保護者のみなさまへ

在庫切れなどにより、
上の写真と送られてきたものの中身が少し異なる場合があります。
あらかじめご了承ください。

郵送をご希望の方は、電話にてご相談ください。


それでは素敵な夏休みをお過ごしください!!