2013年9月16日月曜日

海底に眠る歴史のロマン…講演会を開催しました。

特別展は今日まで!ぜひご来館ください!!





さて9月1日(日)に講演会『瀬戸内海の水中考古学』を開催しました。
講師は、NPО法人水中考古学研究所の吉崎伸先生。あの坂本龍馬率いる海援隊のチャーター船で、福山市沖に沈んだ伊予大洲藩の「いろは丸」の水中調査を担当された水中考古学者です。

とても珍しい海底の遺跡のお話ということもあり、約80名の参加者で会場はいっぱいになりました。

講演では、水中考古学の歴史、瀬戸内海の水中遺跡や海揚がり品の紹介、さらに「いろは丸」の調査から、水中考古学の方法まで詳しく、わかりやすくお話をいただきました。

水中考古学の魅力は?、という司会からの問いに対し、
「沈没船や海底の遺物は、当時の姿に近い状態で沈んでいることが多くあります。その姿を自らが一番に発見できるというのも、魅力の一つ」とおっしゃられていたのが印象的でした。

また、村上水軍の船が沈んでいる可能性は?との問いには、
「多くの遺物が引き揚げられていることから、その可能性は十分にある。」と力強く言われていましたが、その一方で、木の船体を喰い尽くしてしまうフナクイムシの影響についても詳しく教えていただきました。数十年で跡形も無くなってしまったという事例も。

おそるべしフナクイムシ。
ということは、村上水軍の船が海底に残っているとすれば、砂に埋もれている・・・。私Kもスキューバのライセンスを取りたいなとつくづく。

参加者のアンケートを集計したところ、回答をいただいた方の90%以上が「大変満足」か「ほぼ満足」という結果でした。吉崎先生、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

まだ当日のレジュメが残っていますので、ご希望の方はお問い合わせください。(K)