この季節は樹木の葉が落ちているので、一年で最も城跡らしく見える絶好のチャンス・・・のはずだったのですが、思っていた以上にクヌギやセンダンなどの高木が増えているようで、ここだ!というビューポイントがなかなか見つかりません。いくつかご紹介いたします。
これが現在の能島。ほぼ同じ場所から撮影しました。いかがでしょうか。ほんの少しですが、てっぺんの郭Ⅰ(本丸と呼ばれています)、左手前の郭Ⅲ(三之丸)、右手前の郭Ⅳ(東南出丸)の平坦な面が見えると思います。数年前はもっとはっきり見えていた印象があります。
※郭・・・くるわ、と読みます。お城の平坦面のことです。
低い位置だと、背後の鵜島と重なって、わかりにくくなっています。
今回は撮影していませんが、次はカレイ山展望台から撮影してみたいと思います。鵜島と能島の間の瀬戸が見えるので、島全体を城にしていた様子がわかると思います。
再び海岸沿い。上の写真よりさらに北側に移動し、ほぼ西側から撮影しています。左側の島が能島、右が鯛崎島です。三之丸の平坦面ははっきり見えますが、斜面のクヌギ、郭のソメイヨシノによって、二之丸はもとより、本丸もほとんど見えません。
南南西、宮窪港から撮影しています。小さくてわかりにくいのですが、ここからは、左から三之丸、二之丸、本丸の段がかろうじて確認できます。うまく撮影できていないのですが、肉眼ではもっと見えます。郭の段を見るのには良いビューポイントかもしれませんね。
どこから眺めるともっとも城跡らしく見えるのでしょうか。もう少し探してみる必要がありそうです。今回は挙げていませんが、博物館の展望台もビューポイントの一つにしたいと考えています。
お客さんのお話しによると、伯方大島大橋の上もとても良いポイントだそうです。私は運転手として通ることが多いので、じっくり見たことがありませんが、運転手以外の方は、ぜひ城跡に見えるかどうかを意識してご覧になってください。
地元の方など意見も聞いて、代表的なビューポイントをいくつか設定していくとともに、少しずつですが、そのポイントから「城跡らしく」に見えるように植生整備を進めていきたいと思います。(K)