アトラクション待ちのような長蛇の列を経て、無料送迎シャトルバスに乗り10時から山城サミット総会へそのままGO。
市長さんの挨拶に始まり、参加自治体の自己紹介、新規加盟の山城の紹介、竹田城の現状と課題、来年開催される候補地の紹介などかあり、議事が進んでいきます。
加盟団体は89団体、山城の総数は133山城になりますが、全国にはこれ以上に大小さまざまな山城が存在します。全団体が参加すると凄い大会になるのでしょう。
この会議中に手渡された資料に目を通すと、平成16年頃までは年間1万人ほどの登城者数が、平成18年度に2万人、年々倍々返しで、今年は年間約40万人以上の試算に仰天!
完全にボランティアガイドの人が足りなく、養成にも苦慮しているようです。。
サミット担当者の話によると、今までは職員が、能島城跡のように毎月草刈をしていたそうですが、主要なところでは草が生えないほどの人が来場しており、最近はほとんどしていないとのこと。
午前中は、竹田城の現状を知り得るところとなりました。
午後からは、地元和太鼓、著名な先生の記念講演、各自治体の山城紹介、地元小学生による竹田城の紹介、パネルディスカッション、残りものに福来るお楽しみ抽選会、山城サミット宣言で閉会となりました。
記念講演会では「竹田城の保存と活用」 -歴史文化を活かした地域振興- と題し、歴史と地域振興、観光の3つを目玉に園田学園女子大の名誉教授T先生がご講演されました。
その長所とは、地元の自然景観(地理)であったり、文化蓄積(歴史)を知り、さらには情報発信(PR)すること。
最近の竹田城の爆発的な登城者の増加は、映画等の要因もありますが、FB(フェイスブック)等の情報発信が新たな起爆剤となり、口コミで知れ渡るようになったそうです。
地元関西圏のTVやラジオ等に出演されている先生ですので、わかりやすい提案性のあるご講演でした。
このあとは発表時間が3~4分と限られた「各自治体の山城紹介」。参加自治体で唯一の「海城」である能島城も私Dが説明させていただきました。少しはPRできたかな??
続いて最も印象的だったのは、地元竹田小学生による「国史跡 竹田城跡」の説明。
子供達の「なぜ・どうして視線」から見たプレゼンテーションは説得力があります。ぜひ宮窪の小学生達にも能島城を調べてほしいと思いました。
私Dも小学生の頃、学習発表会や自由研究で地元の中世城館について、図書館通いや、実際に祖父の案内で登城した記憶があります。
小中学生の頃の学習経験はおとなになっても鮮明な記憶となって残っていますね。
最後にパネルディスカッションでは、現在の市長さん (地元朝来市、大分県竹田市、滋賀県近江八幡市) が甲冑を身にまとい地元の現状と未来を熱弁。
特に竹田市長さんは3人の家臣(市職員)を引き連れ来場。
各自治体の山城の現状、それを通じた活用方法等、地域の個性を出しながら価値観の共有化をはかり、市民の誇りとなるようにしていくということで一致。
いずれの市も言われていたのは、自分ところの市だけではなく、他の市町との史跡・観光地と連携することによって相乗効果が増える。井戸の中の蛙とならないようしっかりと地域振興をしていかなければならないようです。
来年は鳥取県鳥取市で開催予定。竹田城の最後の城主 赤松広秀公とゆかりが深いことでの開催だそうで、楽しみですね。
一番最後にこちら。
最後まで残る人が少ないことがある講演会の改善策としてお楽しみ抽選会。たのしい企画でわくわくしましたが、残念ながら当選しませんでした。。
翌日はあいにくの雨で登城中止。前日にフライングした「天空の城」登城が功を奏しました。
長いレポートでしたが、お付き合いのほどありがとうございました。(D)