村上水軍博物館では毎年能島城跡の発掘調査を実施しています。
そして、その調査成果の速報的な一般公開の場として、
昨年も3月に郭Ⅱ(二之丸)の現地説明会を開催しました。
雨中の発掘調査説明会(2012年3月4日能島城跡二之丸にて) |
それから数か月経ったいま、
その時の調査の本格的な整理作業・報告書づくりが、ピークを迎えています。
その舞台裏を少しだけお見せしたいと思います!
(リアルタイムの進行状況とは合わないと思います・・)
今回は誰もが気になる…!?
調査で出土した出土品のその後について・・・
おおまかな工程については以下の通りです!
①現地で写真や図面測量をおこなった出土品は、
それぞれ出土した場所や日にちなどの情報を記入したラベルをつけて、
博物館に持ち帰ります。
②持ち帰ったばかりの出土品はまだ土が付いた状態ですので、
人の手によって1点1点ていねいにやさしく水洗いをします。
③ラベルを付けてかごに入れて、自然乾燥します。
④ラベルの中身(遺跡名、出土地点情報、日付)を出土品に書き込みます。
これを注記といいます。
極細の筆でポスターカラーの白色を使って1点1点書き込みます。(写真参照)
⑤注記した出土品を出土地点、さらに種類ごとに広げて、破片の接合をします。
パズルと違って必ずパーツがそろっているわけではないので、
どこまで粘るかの見極めが大切です。
出土品(かわらけ)を広げて接合できるものを探す |
このあと、不足部分を石膏などで補完することもあります。
土の中でバラバラになりながら数百年眠っていた当時の生活の道具たちは、
こうして、元のかたちに近づけて復元されていくのです。
作業はごく単純に見えますが・・
出土した場所を明確に記録することと、
出土した場所を明確に記録することと、
出土品を傷つけないように扱っていくことなど、
細心の注意が必要になります。
細心の注意が必要になります。
博物館で展示している状態の出土品も、
このような工程を経て、出来上がっていきます。
でも、まだまだ、出土品のかたちを整えただけでは
報告書を書いたり、展示することはできません。
ここまではその前提の作業に過ぎないのです。
出土品の図面を作り、写真を撮影し記録化すると同時に、
その由来や、年代など、まだまだ調べることが残されています。
いままさにその作業に取り掛かっているところです。
普段は見られない・・
こういったことも博物館のお仕事の一つです。(S)
このような工程を経て、出来上がっていきます。
でも、まだまだ、出土品のかたちを整えただけでは
報告書を書いたり、展示することはできません。
ここまではその前提の作業に過ぎないのです。
出土品の図面を作り、写真を撮影し記録化すると同時に、
その由来や、年代など、まだまだ調べることが残されています。
いままさにその作業に取り掛かっているところです。
普段は見られない・・
こういったことも博物館のお仕事の一つです。(S)