部屋に入るとすぐ右側には大きな窓があり、村上海賊の代表的な海城、能島城跡(国指定遺跡)を望むことができます。
窓に貼ってある額縁を覗いてみましょう。
能島城跡が中心に見えるように設置されています。額縁は大人用と子供用があります。
この写真は、カレイ山展望台から。キレイですよね。
ん・・・でも、城といっても建物ないよね!? ただの島では??
そう思った方もいるかもしれません。
たしかに天守閣や立派な石垣はありません。でも立派な城跡なのです。
城というじは「土」から「成る」と書きますよね。
能島城自体の詳しい紹介は、語りだすととても長くなりますので、また開館後に展示室を見ていただけると嬉しいです。
さてこの能島城跡。
平成15~27年度にかけて、発掘調査など学術的な調査が行われてきました。
その成果は展示室で知ることができますが、今回は能島城でたくさん発見されたある出土品を紹介します。
ある出土品とはこれ。
土製の焼きものです。
中央が少し太く、上下の端が細くなっている棒状のもの。そして穴が開いています。
細い竹か何かに粘土を巻き付けて作ったのでしょう。
大きさはさまざまですが、だいたいこれくらいのものが多いかな。
能島城跡の発掘調査で、500個以上が出土しています。
ある先生の研究によると、中世の時代に築かれた城郭から、これらはよく出土するそうです。海城、山城など立地を問わず・・・。そして能島城のこの製品の出土数は、おそらく全国でも最多クラスでしょう。
能島城内の南部平坦地と私たちが呼んでいる中世の埋め立て地では、43個がまとまって出土しました。
出土した時の様子はこちら。
このような状態で出土するのは大変珍しいことです。
ところでみなさん、これが何かという説明がないので、モヤモヤ、イライラしていると思います。
申し訳ございませんが、ここで問題です!
ズバリ、これは何でしょう。
①そろばんの玉
②魚をとる網につけるおもり
③ネックレス
④武器
こたえは明日!
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