今回の企画展のチラシは、
爽やかなマリンブルーを基調とした
夏しちゃってるものになっていますが、
右に大きく位置している人物を、
みなさまご存じでしょうか?
そう、
この人物こそ、
村上元信
です。
能島村上家(村上一学家)の江戸時代初期の当主であり、
村上景親の息子ですので、
村上武吉の孫になります。
僕の子どもだよ!息子よ!
←かげちかくん(村上景親がモデル)
村上元信は、
当時の嫡男(元信の兄)が若くして死去したため、
村上一学家の家督を継ぎ、
船手組として活動しました。
元信の「元」の字は、
あの毛利輝元の「元」を与えられたものです。(マジ名誉!)
←現在、常設展示では、村上元信が毛利輝元から「元」の字を授かった、マジ名誉な古文書を展示しています。
当館には能島村上氏の肖像画がふたつあります。
ひとつは村上景親のもの、
もうひとつは村上元信のものです。
村上景親の肖像画は戦国時代の企画展・特別展で、
度々展示してきましたが、
それに比べると村上元信の肖像画は、
あまり展示されることもありませんでした。
村上景親の肖像画→
今回の企画展は、
江戸時代の能島村上氏にも、
スポットを当てておりますので、
村上元信の肖像画を展示するとともに、
チラシにもお出ましいただきました!
村上家の系図などには、
村上元信の母親は「唐女」と書かれてもおり、
朝鮮貴族の娘が母親だったと言われています。
今回の企画展では、
朝鮮貴族の娘を描いたと能島村上家で伝えられる絵とともに、
村上元信の肖像画を展示しております。
2017年夏、
村上元信(の肖像画)に会いに、
是非とも企画展にお越しください!
村上たちの夏は終わらない!
学芸員 O