2013年1月24日木曜日

久留島家ゆかりの地を訪ねて④-国指定名勝旧久留島氏庭園-

久しぶりに久留島家ゆかりの地を訪ねてを更新します。第4弾です。

以前紹介しました玖珠町森の末廣神社の周辺には、3カ所の立派な庭園があります。
いずれも末廣山の地形や眺望を利用して配置されていて、園路によってつながれた回遊式の庭園と考えられています。

平成24年1月24日、国の名勝に指定されました。


これは、末廣山の斜面と裾を利用した、陣屋の御殿に接する「藩主御殿庭園」の遠景です。枯瀧を中心に、バランスよく巨石が使われているそうです。


これは以前も紹介した「栖鳳楼庭園」。枯山水の石組と、その背後にある景色(借景)が組み合わさっているそうです。




最後は、「清水御門前庭」。末廣山西側の清水御門前の堀の一部を庭園化しているそうで、横からだけではなく、上から(御茶屋)からの鑑賞も考慮している、と解説されていました。

私は庭園に関してはまったくの素人ですが、そんな私でも藩主御殿庭園に配された巨石は迫力があり、また栖鳳楼から眺める景色と庭園はとてもすばらしいと感じました。ぜひ現地で一度ご覧ください。末廣神社の宮司さんのお話だと、やはり秋が一番の見ごろだそうです。

なお、この文章は、現地に設置してある解説板を参考に書きました。また、写真はすべて、玖珠町教育委員会からご提供いただき、許可を得て使用しております。転載はご遠慮ください。(K)